2011年10月25日火曜日

「女性のためのはじめてソロキャンプ・秋」のご報告




秋晴れの空の下、8人の大人の女性と
2人の女性スタッフが集まって実施された
「女性のためのはじめてソロキャンプ・秋」。


少し少なめの参加人数で実施された今年のソロキャンプは、
様々な面でリニューアル。
ただ、一人一つのテント、
キャンプ中に使うアウトドア道具は自分で管理する、など
ご好評いただいている部分は変えずに、
参加者の皆さんの声を一つ一つ確かめながら、進めました。


まずはお昼前、キャンプの概要と
2日間活動する山のふるさと村の説明を受けたら、
早速、一人一人に渡されたキャンプ道具の使い方講習会。
シングルバーナーはお茶を入れたり、夕食を作ったりと
2日間使い続ける大事な道具。
講師のちあき姉さんの説明に耳を傾ける
皆さんの表情も真剣です。


また、一人ずつに渡されたテントを立てるのも勿論自分たち。
全体での講習を受けてから、二人一組でテント設営を行います。
二人で二人分、つまり2回連続でテントを立てる事で、
テントの立て方を繰り返し覚える事が出来るのが嬉しい!


また、テントはメーカーによって少しずつ違いがあるため、
あえて異なるメーカー、異なるサイズのテントを用意しました。
9月という季節柄、あまり大きいサイズのテントでは
寒さを感じてしまうので、2〜3人用のテントに絞ってはいますが、
それでも入り口の違い、部品の違いなど、
自分にとって使いやすいテントはどんなものか、
体験を通して理解してもらいました。

はじめてのテント立てでも、あっという間に設営完了!
そちらのテントはどうですか〜?


テント設営の後は、夕食の下ごしらえ。
本来のソロキャンプでは包丁やらまな板やらは持参せず、
家で下ごしらえを済ましておくのが鉄則。
なので、今回はキャンプ道具などと同様に、
下ごしらえが済んだ夕食の材料を、全てジップロックに入れて
各自で管理する事にしました。

全部使っても、使わなくても大丈夫。
ソロキャンプの楽しみの一つは、この自由な所。


下ごしらえが済んだ後は、なんと約4時間ものフリータイム。
これまでのソロキャンプでは、どうしても全体での動きが間に入ってしまい、
本当の「ソロ」の時間が、なかなか取りにくいようでしたので、
今回は初の試みとして、この長い長いフリータイムを実施しました。

夕食も、シャワーも、自分のペースで取ってもらい、
夜のナイトプログラム開始までは、
まるまる自分の、自分だけの時間にする事が出来ます。


こちらはソロキャンプ恒例、
キャンプ経験豊富な講師、ちあき姉さんによる
アウトドア道具展示会。
実際に使っている女性の声を聞きながら、
良い所悪い所を聞ける、貴重な機会です。


また、今回は、昔話に出てきそうなお釜で
全員分のご飯を炊くため、
火おこしと米炊きにチャレンジする方も。
夕食がかかっている火おこし、少し緊張気味・・・?


こちらはチーム散策隊。
秋の森を楽しんできてくださいね〜!


この変哲も無いお釜には、
実は焦げ付き防止の秘策が施されています。
その甲斐あってか、見事、ほかほかご飯と程よいお焦げが
出来上がりました!


参加者の皆さんは、全員が初めて顔を合わした方々。
それでも同じ「キャンプをしてみたい!」という気持ちをもって
同じ時間を過ごしているからか、
あっという間に昔からの知り合いのような、楽しげな声が
テントサイトに響くようになりました。
これもキャンプの素敵なところかもしれませんね。


今日の夕食メニューは秋の味覚、キノコ汁。
キャンプ場からも見える三頭山のマイタケを始めとした、
地場産のキノコや野菜をたっぷり入れて
手作りネギ味噌で味付けします。
昼間に講習を受けたシングルバーナーで
一人分を作るので、自分好みの量と味にできるのが嬉しい!

お味はいかがでしょうか〜?


夕食を各自で済ませ、長いフリータイムの後は
夜のお楽しみ、ナイトプログラム。
歴史のある森を、スタッフかおりの案内で巡ります。
落ち葉でふかふかの森に少し寝転ぶ時間も取ったのですが、
「すごくリラックスできた」「いつまでも寝ていたかった」
などの声も聞かれ、
皆さんと森との距離が、どんどん近くなっていく様子が
感じられました。




秋のキャンプでは、2日目は雨になるパターンが多いのですが、
今回は2日間通して、陽射しに恵まれました。


朝一のおはようウォークは、リスが活動する森の中へ。
人も動物も同じ時間を過ごしている、
そんな当たり前だけど身近でない事を
キャンプを通して感じてもらいます。


朝もやの中、生きものの棲む森へ・・・


朝ご飯の下ごしらえとお昼作りも自分たちで。
このお昼ごはんは、またまたジップロックで自分で管理。
キャンプで何かと役立つジップロック、
「自分でキャンプする時も絶対持っていきます!」なんて声もあがりました。


実は、1日目のテント設営時に
撤収の説明、実践も行っていたため、
実際にテント撤収を行う時には繰り返しの説明はしませんでした。

テント設営の仕方がしっかり頭に入っていれば、
その逆をやるだけだから大丈夫!
スタッフからはあえて声はかけず、
その他もろもろの撤収を進めながら見守ったところ・・・。


まぁ、皆さん手際がいい事!
結論としては、スタッフが手伝う事なんて
まったくなかった訳でした・・・。

アウトドア道具展示会で大活躍だったソロテントもしっかり干しました。
このソロテントの軽さにも、皆さん驚いていましたっけね。


キャンプ場の撤収が終わったら、2日目のお楽しみ、ガイドウォークへ。

このキャンプの大きな特徴は、
スタッフが全てインタープリター(自然解説員)という点。
キャンプスキルを伝えるだけでなく、
自然の中の楽しみ方、自然の中での適切な過ごし方を
ごく自然な形で感じてもらう事が出来ます。



「歩く時、森の中を見る目が変わった」
「これからは自然を意識した生活ができそう」

などの嬉しい声が寄せられました。




歩いた後は、自分たちが作ったお昼ご飯を食べながら、
2日間の感想を共有する時間。

森の中で過ごした時間は長いようであっという間でしたが、
自然の中で得たリラックスした気持ちと仲間とのつながり、
何よりキャンプの気軽さ、楽しさは
きっと、皆さんの中に残っていく事かと思います。

ぜひまた、どこかの森の中でお会いできたら嬉しいです。
ご参加、本当にありがとうございました!

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「女性のためのはじめてソロキャンプ・秋」担当:原島(かおり)