2013年7月18日木曜日

昨年度の「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」ご報告




(昨年のちびっこキャンプに参加してくれたみんな、
 そして送り出していただいた保護者の皆さま、
 キャンプの報告を楽しみに待っていてくれたと思います。
 大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。)

2012年8月21日から23日にかけて、2泊3日で、
「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」が行われました。

このキャンプは、
「自然を好きになる第一歩として、全身を使って森や川に触れ合う」
事を目標として、子ども達が野外で過ごす時間を長く取り、
この土地ならではの森歩きや川遊びを楽しんで貰いながら、
生きものや自然物の発見を楽しむという内容で予定を組みました。


参加者は、小学校1年生ながら山ふるで何度もテント泊をしているベテランの子から、
今回が、奥多摩に来るのも初めてという子まで、多種多様な21名でした。
スタッフは、キャンプ経験の豊富な6名が担当しました。

みんなで自己紹介をし合った後は、初めて泊まる子も多い、
テントの使い方講習。明るい内に寝る準備をしてしまいます。

その後は、テントから近い加茂神社へ出掛け、
夜のご飯作りで使うたきぎ拾いに出掛けます。
スタッフが背負子に集めていると、
「私も背負いたい!」
と、自分達と殆ど大きさの変わらない背負子を順番に背負って、
たくさんのたきぎを集めてくれました。


集めたたきぎを使って、火起こし講習。
初めてのマッチにおっかなびっくりの子もいましたが、
何度かの練習で点けてみる事が出来ました。
キャンプには絶対必要な火が、ちょっとは怖くなくなったかな?


大人のいない所では、火を点けたら駄目だよというお約束をした後、
おやつのウインナー焼き。自分達で起こした火で食べるおやつは格別。


腹ごなしの後は、夕食に向かっての準備。
テーブルや座る為のすのこを力を合わせて運んだり、
配膳を手伝ったりしました。


徐々に日が落ちていく森の中で、虫たちの声をBGMにいただきます。

後片付けをし、一日の活動をまとめたり、汗を流したりして、
期待と緊張の入り混じった、森の夜は更けていきます。


翌日は、朝、川に出掛けて、きれいな山の水で顔を洗って目覚めました。
ご飯を食べて、お昼ごはんのおにぎりを作ったら、いざ森へお出掛け。
長い長いネイチャートレイルを歩きながら、
生き物や、お気に入りの自然の物を探しました。


森で見付けたものを、みんなで共有して、
ご飯を食べた後は、一休み。


絵本を読んでいるうちに、みんな眠くなってしまったみたい。
森でのんびりお昼寝をするのも、楽しみ方の一つです。

しっかり休憩した後、午後は沢遊び。
大きな石をめくると、水生昆虫がいっぱい。


カエルや魚など、大物を見付けている子もいて、
きれいな水がたくさんの生き物を育んでいる事を実感したようです。



生き物探しをした後は、沢をどんどん下って行って、沢の終わりを見に行きました。
水量が少なく、途中、沢が途切れている所もあったけど、
沢の跡に沿って歩いて行くと、再び水が湧き出ている所を発見。
それを辿って行くと、奥多摩湖についたのでした。

その夜は、完全に日が落ちた夜の森にも出掛け、
朝から夜まで、丸一日森と水辺を堪能しました。


さて、目覚めるともう最期の日。
朝は、山の上から顔を出す太陽を見に行きました。

ご飯の準備や片付けもしっかり板について、
最後に向かったのはキャンプ場からすぐ近くの森の中。

そこで、三日間の見た物、出会った物の中から、
自分達の一番のお気に入りをみんなに発表して貰いました。


「みんなで出掛けた夜の森」を挙げてくれる子、
「たくさん見付けたナナフシ」がお気に入りだった子、
「サイグチ沢での生き物探し」が印象に残った子、
「湖で水切りが上手く出来た事」が嬉しかった子、
様々なお気に入りを教えてくれました。

三日間、全身を使って、全力で山のふるさと村を楽しんでくれたみんな。
間違いなく森や川が好きになってくれたのではないかなと思います。
また次の夏も、いや、別の季節にも是非山ふるに遊びに来て下さいね。

(「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」担当:さかでぃ)