2015年3月31日火曜日

幼児といっしょにはじめてキャンプのご報告


『幼児といっしょにはじめてキャンプ』

 ・実施日:2014年7月5日(土)~6日(日)・1泊2日
 ・対象:3才以上の幼児と保護者
 ・参加者:7家族23名
 ・担当:いわしぃ、シゅう、ゆうき 、はるさん

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2011年以来の企画となった幼児とそのご家族向けのキャンプ。
今回は、山のふるさと村の自然の中で、
子どもたちにいろいろな「できる」や、「できたぁ」を体験してもらい、
その瞬間を家族みんなで共有してもらいたい思い内容を考えました。

〇1日目〇
集合し、簡単な説明の後は、
家族ごとの自己紹介や参加者同士が仲良くなる遊び。
初めて同士、どんなご家族が来ているのかな?
お互いの事を少し



そして、テント場に向かう前に、まずは室内でテント立て講習。
みんな「はじめてのキャンプ」ということなので、
テントや寝袋の使い方をしっかり勉強します。

もちろん、子どもたちも手伝いますよ。

「できたぁ」と思ったのも束の間。
みんなで立てたテントも楽しい遊び場に早変わり。
今日初めて会った子どもたちですが、すぐに打ち解けて大はしゃぎ!!


テントの外では、親御さんたちがホッと一息ついて、テントの中の子どもたちを見守ります。
はしゃぎまわる子どもたちから少し距離ができて「ふぅ~やれやれ」大人の心が一つになったのを感じた瞬間でした。


練習の後はテントサイトで実際にテントをみんなで立てました。
見るのとするのでは大違い、
「違う、そうじゃない」「こっち持って!」
苦労するお父さん、お母さんの声が聞こえましたが、
何とかテントが立ちました。


テント立ての後はご飯づくり。
料理をしたことが無い子どもでもできる作業を用意し、みんなで分担して作りました。

スタッフ「具を手でちぎれる人いる~?」
子ども達「ハイ!」
スタッフ「じゃあ、包丁で切る人は~?」
大人達「ハイ!」
みんな大活躍!!


料理に必要な火も自分達で起こします。
子ども達は大人と一緒にマッチに挑戦。
初めて扱う火が怖くて火のついた瞬間にマッチを放してしまう子や、
マッチの擦り方がうまくいかずなかなか火をつけることができない子もいました。
大人は手を出すのをぐっと我慢して、子どもたちを見守ります。
何度も何度も挑戦してやっと全員がマッチに火をつけることができました。

「火が点いたら、今度はそれを絶やさないようにめんどうをみないといけないよ。」
そう伝えると、何度も森へ走ってたき火の薪を取りに行く子ども達の姿が見られました。
そうして、大きくなったり小さくなったりするたき火を楽しむことができたようです。


ぼくもわたしも「できる」「できる」

夜は親子いっしょにキャンプの思い出づくりに、ランタンを作りました。
それぞれイラストも入り、可愛いものができました。


自分たちで作った明かりを灯し、教室からテントサイトまで歩きました。
ランタンの明かりが子どもたちの笑顔を照らしています。



初めての体験をいっぱいした初日はこれでおしまい。


〇2日目〇
朝のプログラムでは、「リス探し」。
朝の森の中を歩きます。

期待に胸をふくらませて歩きましたが、なかなかリスには会えません。

「たくさんの人に呼ばれて、リスさんは恥ずかしくて出て来られないのかも。
 でもね、リスがここにやってきていた証拠があるんだよ」

インタープリターがリスがいた証拠、クルミの食べ跡をみんなに教えてあげます。
さぁ、見つかるかな?


 
リスの痕跡みつけることが「できたぁ」
「ここにあるよぉ~」みんなを呼ぶ声があちこちから上がります。

「リスさん、早起きしてご飯を食べにきてたのかな?」
姿は見られなくても、ここにリスが暮らしていることを想像できたようです。

リス探しの後は、朝ごはん。そして、テントの片付け。
立てるのには苦労したテントはみんなで協力すると、
あっという間に片付いてしまいました。
 

片付けの後は、お昼までネイチャートレイルの散策。
ここは家族だけの時間にしました。
指令書を渡し、家族で「ふわふわやつるつるの葉っぱを探そう」などの
指令をクリアしてもらいながら散策してもらいました。

でも・・・、



子ども達は指令書なんかそっちのけ。
でも、見つけたものをお父さんやお母さんに報告して
みんな嬉しそうなので良しとしましょう。

散策した後はみんなで昼食。
そのままあずまやで輪になって、最後はキャンプをふりかえります。


キャンプでしたことを絵でお話しします。
「できる」や「できたぁ」をもう一度思いだせるかな?

ふりかえりでは、

「木の実を見つけた時、目がキラキラしていた」
 「人前で発表できたこと」
などなど、親御さんからの感想でしたが子どもたちの発見や成長がたくさんあったようでした。

このキャンプをきっかけに、家族でキャンプや自然の中で過ごすのが好きになって欲しいです。



(いわしぃ)

親子で体験レトロなキャンプのご報告

『親子で体験レトロなキャンプ』
 ○実施日:2014年10月4日(土)~5日(日)・1泊2日
 ○対象:小学生とその保護者
 ○参加者:5家族11名
 ○担当:いわしぃ、ゆう 、はるさん
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レトロ≒自然と近い生活であるキャンプ体験から、
「不便を楽しむことや工夫することを知ると、
自然の大切さに気づくことができる」
をテーマとしたキャンプを行いました。 


〇1日目〇
みんなで自己紹介の後は、山のふるさと村の秋を感じながら外での昼食でした。
食事をしながらも、虫を見つけたといった声が聞こえてにぎやか。


ご飯を食べた後には、木の実を探したり、見つけた虫をみんなで観察したりと
自由な時間を過ごしました。


スタッフが見本でテント立ての方法を説明した後は、
家族や家族同士で協力しながら挑戦。
いよいよキャンプらしくなってきました。


テントを立てた後には料理に使う火起こしをします。
レトロとは言えないような大昔から、火は人の生活の必需品でした。


今回は、家族で一つ小さなたき火を作れたらゴール。


しかし、途中で消えたり、なかなか火を大きくできなくて悪戦苦闘です。
大きな火を起こすには、小さい焚き木から大きな焚き木にも燃える順番や
火を最初につける場所も重要。
燃えやすいように焚き木の置き方を工夫したり、お隣から火種をもらったりして、
全員無事にたき火成功です。

 
自由時間には、誰が始めたのかクルミを見つけて割ってたき火であぶって食べました。
大人からは懐かしいとの声が上がり、
子どもたちは初めて食べたおいしさに感激。
みんな次から次にクルミを探していました。
 
 
食卓にアルコールランプ、ガスランタン、カーバイトランプ、ローソクなどが並び、
夕食の団らんを盛り上げました。
普段家で使っている電気の明かりではなく、火の灯りがレトロを演出。
 
「火の灯りって心もあたたまるね」
 
 
夜は、子どもと大人に分かれて夜の森歩きを行いました。
活動の後には、明かりの無い森を体験や昔の集落の話など、
それぞれ体験した事をテントやたき火の周りで報告しあう親子の様子がありました。


〇2日目〇
夜から降り出した雨は明け方近くから本降りとなり、日中は大雨となりました。
朝食は、奥多摩で昔から食べられていたずり出しうどん
雨の日には体を温める丁度良い朝ごはんとなりました。


朝食を終え、テントを片付けた後は、
雨の中なか散策で見つけた落ち葉を使って草花しおり作りを行いました。
自由な発想で、大きなものや形にこだわったものなど、
個性的なしおりがたくさんできました。

 
活動を終えたふりかえりでは、
「火のあたたかさがよくわかりました」
「何でも自分で作る生活は不便かもしれませんが心が豊かになる気がしました」
などの感想がありました。
こうした言葉に、私たちが大事にしていたキャンプのねらいが、
参加者の皆さんに伝わった事を実感しました。

予定では午後まで活動するはずでしたが、台風が接近していた為、
公共交通機関への影響を考慮し時間を早めての終了となりました。
雨というアクシデントもキャンプの思い出になってもらえたら嬉しいです。


(いわしぃ)