2015年9月12日土曜日

『集まれ虫人!まるっとの虫キャンプ』のご報告


こ~んないい笑顔で、ガッツポーズをしているのには、訳があります。

それは・・・
 
 新しい友達ができて、その仲間と一緒に過ごして、
 
 大好きな虫をたくさん見つけて、
 
 図鑑じゃなくて実物を触って、
 
 虫について専門家から色々教えてもらって、
 
 自分のことを自分でやることができて、
 
 たまに友達と言い合ったり、スタッフに注意されたり、

 初めてテントで泊まったり、火おこしをしたり、
 
 家族の人に話したい思い出がいっぱいできて、
 
 いろいろ、とにかく、楽しくて、心がたくさん動いたからです。

 スタッフの顔にも注目してください。
 子どもに負けないくらい笑顔です。だって、みんなから沢山の嬉しいをもらったから♪


そんな2泊3日の『集まれ虫人!まるっと夏の虫キャンプ』が、
どんな様子だったのか、写真で紹介します。
(詳細が気になる方はぜひお電話くださいね。)



いきなり楽し気な雰囲気ですね。
お弁当を食べた後に、虫クイズ大会が行われました。

みんな詳しいのですが、さすがに、山ふるにいるクワガタムシの種類まで想像つかなかったみたい^^
街とは全然違うから、探したくなっちゃうでしょ?

夏休みの子ども電話相談室でも活躍している「ミスター」こと清水聡司さんが今回のゲスト講師。

優しい関西弁でおもしろおかしく説明してくれるので、子ども達もスタッフもすぐに大好きになりました。

最初の虫人的活動は、
「ピットフォール」という罠を地面にかけることです。

使うのは、プラスチックコップと寿司飯用の粉酢。
森の地面を這う虫をねらって、仕掛けます。


みんな真剣に場所を選びます。
もう、すでに、顔が虫人です♪

探している途中にも、
いろいろな虫にであいます。


罠を仕掛けたら、今度はキャンプ中に使う虫かご作り。
クラフトセンターに行き、プロに教えてもらいながら、自分で作ります。




この虫かご、形がおもしろいですよね。
今回のためにデザインされたオリジナル虫かご。

だから、少し難しいけど、みんな嬉しそうに、楽しそうに作っています。

羨ましくなっちゃって、スタッフも作りはじめました♪


虫かごを作り終わったら、
ミスターの支持のもと、2つ目の罠「ライトトラップ」を仕掛けます。

夜行性の飛ぶ虫ねらいです。



罠に虫がかかるのを待ちながら、
ビジターセンター前で夕ご飯。

食べながらお腹がすいたんじゃないかと思うほど、笑いっぱなしの夕食でした。





さぁ、いよいよ「ライトトラップ」を見るとき。
みんな待ちきれず走り寄ります。

わぁ♪

おぉ♪

アチコチから歓声が聞こえます。

見つかったのは、
みんな好きなクワガタから、
初めて見るガ、
「なんじゃこりゃ」と思わず言っちゃうような虫まで・・・



ライトトラップを片付けたら、すっかり夜も深くなってきました。

真っ暗な森で、今日一日を思い出しながら
テントで眠りました。






朝、早くからみんなが起きてきました。

「何かしたい」 うずうず・・・

みんなの元気が嬉しい朝。

ご飯食べたらお昼ごはんの準備。

お腹いっぱいでもご飯の準備をするのは、キャンプならではですね。

みんな、おにぎり握りすぎだよ~!すでにお餅だね^^

さぁ、これまたみんなが楽しみにしていた、「ピットフォール」の結果確認!
「いたー!」 「いない・・・」 喜怒哀楽が飛び交います。

いないのもまた結果。そこから何がわかるかな?

罠にかかった生きものを、みんなで調べてみます。
(虫だけではなく、カニもいました。)

使う図鑑は、今回のスタッフでもある、ビジターセンターのさかでぃ こと坂田大輔の書いた図鑑。
(みんなに1冊づつ渡しました。)

罠にかかった生きものは、
「ありがとう」の気持ちを込めて、森に返します。

返す場所は、その生きものが喜びそうなところを、子ども達に考えてもらいました。

その隙にも、虫を捕まえ大騒ぎ。
キャンプが進むにつれ、みんなの虫を捕まえる視点や動きが
高まっています。

(お陰で話を聞かない時もあるけど、
 発見を喜ぶ気持ちが嬉しいから、目をつぶります。)

2日目の午前中は、
湖畔まで下りていき、虫かごと虫網をもって虫さがし。
自分で作った虫かごも活躍していますね。

この虫かご、他のお客さんから「かわいぃ~♪」の大絶賛。
みんなも嬉しそう。

でも、虫は辛いから、時間が経ったら返すルール。
子ども達は、自らで虫を気遣い返す様子には、胸がグッときました。



虫を見るゆうきの頭に忍び寄る魔の手・・・


「デカい虫が捕まった~♪」

「捕ったからには虫かごに入れてよね!」ゆうきは訴えます^^

森の地面、夜の飛ぶ虫、湖畔と探したので、
今度は「沢」。
虫は沢の中にもいます。


沢のそばで目当てのちょうちょを探す子の姿も・・・

興味は人それぞれ。石に気をつけてがんばってね!

暑い暑い日差しから少し休みながら、
これまで見つけた虫を調べます。

このキャンプでは、虫を好きでいるならば、それぞれの虫によって
好きな環境や食べ物を知ってもらいたいと思っていました。

みんな真剣に取り組んでいます。

カッコいい虫人になっていくね。


午後は森の中を歩きながら虫を探しました。

(でも、山歩きに疲れて、みんな虫どころじゃありませんでした。
 みんなは必死だったけど、そんな経験が素敵だと思い、一人ニンマリです。)




散策の汗をシャワーで流し、
夕飯の準備です。

自分のことは自分で。みんな自然と始めます。

火の扱いも上手くなってきました。

真っ暗な中、月の袂で食べるご飯。

心が気持ちよかったね。

夕飯の後は、セミの羽化を見に行きました。
すると、あちこちで見れるx2!

初めて見る子が多く、歓声が上がります。




私から、セミについて少しお話をすると、
みんな産まれることの神秘さや壮大さ、命の重みなどを
感じながら見始めました。

その見つめる姿や言葉から、感動していることが伝わります。

その姿を見て、私は目頭が熱くなりました。








3日目。
最終日はテントの片付けがあります。
最終日のみんなは、1日目よりももっと頼りになります。

片づけも、笑いながらやれば、楽しいよね♪

・・・やっぱり片付けに集中!とはいきません。

もう虫人だから、見つけちゃうんですね^^

片づけの後は、まだ湖畔に向かって歩きます。








普通に歩けば20分くらいなのですが、
見つけては、
止る→これ何~?→観る→俺にも触らせて~

の繰り返しで、中々進まない。





進まない。


でも、こんなペースで過ごすって、幸せですよね。







あれれっ? 虫さがし?

いえいえ、湖に出たら、みんな石を投げたくなって仕方なくなりました。
人間の本能? 



虫さがす気満々の子もいます。

いいですね~♪ THE夏の少年!





キャンプの最後は、みんなが気に入った虫について、
「どうやったらその虫がずっと見られるか? 自分には何ができるか」を考えて、写真の脇に書いてもらいました。


(書けるかなぁ)と心配だったけど、みんな思った以上にステキなコメントは出てきました。

 たっぷり遊んだ2泊3日。
帰りの車は、みんなぐっすり・・・^^

でも、駅で家族の顔を見て、元気が出て、いい笑顔!

その顔を見て、スタッフも笑顔になっちゃいましたが、
心では別れが悲しかったのです。




みんなと一緒に過ごした3日間。
虫に優しくない行動をとる子に注意をしたこともあったけど、
最後は、みんなの変化に感動しっぱなしでした。


また来てね。また一緒に遊ぼうね。
キャンプのこと、忘れないでね・・・

インタープリター
ゆうき☆(小川結希)

2015年9月10日木曜日

主催キャンプ『秋の自然をのんびり味わいキャンプ』 受付終了

主催キャンプ『秋の自然をのんびり味わいキャンプ』
申込者が定員に達したので、受付を終了いたします。
 ※キャンセル待ちは受け付けます。


「用事があり、申込みたかったけど申込めなかった・・・」
との嬉しいコメントも何件もいただきました。

また企画したいと思いますので、今回ご参加いただけなかった方も
次回をお楽しみにしてください。

 インタープリター 
 ゆうき☆

2015年9月6日日曜日

「子ども 水の森キャンプ・夏」のご報告

8月23日から25日の3日間に水をテーマに行われた
子ども 水の森キャンプ・」は、
水の学習を始める小学3年生から4年生向けに実施しました。

東京都に暮らしている子ども達にとっては馴染み深い多摩川ですが、
この多摩川の水は一体どこから来るのでしょうか?
その水が生まれる場所はどんな所なのでしょう?

本キャンプでは川の始まりを子ども達の目で見てもらい、
森のこと、そして普段使う水のことを考えてもらいました。
そんな3日間の様子をご紹介します。


1日目
奥多摩駅からバスに揺られて到着した子ども達。
山のふるさと村のことや、一緒にキャンプする人達のことを知らずに
どこか緊張した様子。


オリエンテーションとキャンプスタッフの紹介の後は、
みんなで外に出て葉っぱを使ったリレーです。
しずくをバトン代わりにして、前の人から後ろの人へ上手に回していきます。
「水がなくなった〜!」「水落としてないのになんで〜?」
 
「葉っぱを折りたたんでおくといいよ」「大きい葉より小さいのの方がいいんじゃない?」


2回戦目には、子供達同士自然とアドバイスが飛び交いました。
色々な葉っぱにも触れながら、子ども達同士も打ち解けることが出来たようです。

お昼ごはんを食べた後は、奥多摩湖に行きました。

「ここが奥多摩湖。今回のキャンプはここから遡って始まりを目指すよ」

湖を見た後は、奥多摩湖に注ぎ込むサイグチ沢に移動。
最初の活動では、川に暮らす生きものを確かめます。

「この川には色んな生きものが棲んでいて、捕まえるにはちょっとコツがいるんだ」

さかでぃから生きものの捕まえ方や注意点を教わり、早速川へ。
「冷た〜い!!」「いつもこんなに冷たいの?!」

川に入った子ども達はびっくり。そう、この川は夏だってとても冷たい川。
だから見られる生きものもちょっと変わったものが多くいます。
 
「いた!!」「石の裏!こんなに大きいの!」

冷たい水に慣れてきた子ども達、どんどん生きものを見つけていきます。

教わった捕まえ方とはちょっと違う方法をあみだす子も。

生きものを捕まえたらシートに記録します。
さて、どんな生きものがいたのかな?
黙々と書き込む子ども達は真剣そのもの。
描くスケッチにも力がこもっています。

観察道具を洗って川での活動が終わり、キャンプ場へ移動です。
テントでの過ごし方を学び、それぞれテントへ移動します。
同じテントの子たちと仲良くしようね。

夕ごはんを食べた後は夜の森を見に、キャンプ場近くの神社へ。
暗闇でもライトを使わずに歩くことで自分の感覚を研ぎ澄ませます。
神社の前で明かりを消して座ると、川の水音がとても大きく響いていました。

キャンプ場に戻り、テントに入ったら1日目はおしまい。
「明日は山登りをするから早めに寝ようね」


2日目
日の出とともに目覚めた子ども達。
起きる時間にはまだ早いけれど、 元気におしゃべりが飛び交います。
みんなの目が覚めたらひとみ〜と一緒に顔を洗いに、昨夜の川まで。
「こんな場所だったんだ〜」「水が冷たい!」

顔を洗って、シャキッと目覚めたら朝ごはんです。

朝ごはんには、あれれ?昨日はいなかったスタッフが新たに加わっています。
「誰!?」「昨日の夜に来ましたシゅうです。よろしくね」

新たに加わったシゅうも一緒に今日は登山です。
目指すは多摩川の最初の一滴がある場所、サイグチ峠です。
お弁当を作って、お菓子を持って、水筒にお茶を入れて…準備は万端!

サイグチ峠出発の前にさかでぃからお話。
「川の始まりの森はどんな所なのかみんなで見に行こう。途中、3つの実験をするから楽しみにしていてね!」

子ども達ざわざわ。
「実験ってなんだろう?」「面白そう!」

「あと、森の中で気に入ったものや、面白いなって思ったものはこの袋の中に入れてね」

さあ、何が見つかるのか楽しみですね。
さかでぃともうちゃん、そしてシゅうの3つのグループに分かれて出発です。

登りあり、険しい道あり、少し滑りそうになりながらもみんな必死に歩きました。
途中で見つけた面白いものをお互いで紹介しあったり、スタッフに見せに来てくれました。

「見て!カエル!」「どこにいたの?」「あそこー」
 
「あ、川が小さいよ!」「どこに行っちゃったの?」「あ、あそこにあるよ」

「疲れたよー」「もう少しだよー頑張れ!」「あと何歩かなぁ?」

途中休憩も挟み、およそ3時間かけて登った先には…

「あれが最初の一滴だよ」「わー!あれが!!」「すごーい!」

大変な思いをして見つけた最初の一滴に、子ども達も興奮気味です。
持ってきた瓶に最初の一滴を入れて蓋をすれば、自分だけの一滴。

瓶を割らないように気をつけて持って帰ろう。

山ふるへ戻り、シャワーを浴びた後は最後の夕ごはん。
いっぱい歩いたからごはんもおいしいね!

夕ごはんの後は、さかでぃから今日の山登りのふりかえり。
奥多摩湖の成り立ちと水のお話をしてもらいました。
「奥多摩湖は昔人が暮らしていたんだよ」「えー!湖って自然のものじゃないんだ!」

自分たちが歩いた川のこと、山ふるの歴史のことを知ることが出来たようでした。

今日はたくさん歩いたからもうくたくたでテントに戻ったらみんなすぐに寝てしまいました。


3日目
昨日よりも気温が低い朝。
テントを出た時には「さむ〜い!」という声も。
朝ごはんの前に湖畔広場までちょっと遠出をした朝のおさんぽ。
「日曜日のお昼はあんなに人がたくさんいた川原。今朝はどうかな。」
「とても静か」「鳥の声が聞こえる」「魚が跳ねたよ」

同じ場所でも時間が違うと全く違う発見があるようです。


朝ごはんを食べたらみんなで協力して片付け。
てきぱきと道具を片付けてくれるみんなの動作は手慣れたものです。


研修室に移動したら最後のまとめ。
水玉形のカードに今回のキャンプで水に対する思いや心に残ったことを書いてもらいました。
じっくり考えながら文字を書いていく子ども達。
このキャンプでそれぞれ心に残ったこと、いっぱいあるんだね。

水玉カードを書いたら、みんなが集めてきた木の実や葉っぱなどを使って
水が生まれる森の宝箱を作ってもらいました。

葉っぱや木の実、鳥の羽根など、見つけたものを思い思いに宝箱に詰めていきます。


完成!素敵な宝箱ができました!

この3日間キャンプをしながら水について考えてきました。
川で暮らす生きものを観察し、山登りをして多摩川の最初の1滴を見に行きました。
普段の暮らしで使っている水についても考えてもらうきっかけになったらいいな。
また山のふるさと村にも遊びに来てね。


10月10日から12日にかけては、「子ども 水の森キャンプ・」があります。
スケジュールは概ね一緒ですが、秋の森ではまた違った景色、違った発見があるはず。
夏に参加した子も初めての子もご応募お待ちしております。
申込みは9月12日まで。詳細は以下を御覧下さい。
http://yamafurucamp.blogspot.jp/2015/09/34.html


<さかでぃ/もうちゃん/シゅう/ひとみー/みっきー/ちくわ>