2010年9月11日土曜日

「子ども 探険!水の森キャンプ(7月編)(8月編)」ご報告



2010年7月28~30日、および8月22~24日に
行われた、「子ども 探険!水の森キャンプ」は
7月編も8月編も無事終了いたしました。

今回のキャンプのテーマは「水」。
水を通して、自然と自分の繋がりを感じ、
自然のためにできることを考えてもらうキャンプです。

「普段自分たちが使っている水はどこからやってくるのだろう?」
「川のはじまりってどんなのだろう?」

みんなでサイグチ峠を目指し、
“川のはじまり”を探しに行きました。

7月編も8月編も1日目は川原で水辺の生きもの探し。
みんなザブザブと川に入り、
夢中になっていろんな生きものを探しました。
何がいるかな?
「あ!いた!」「どれどれ?」

探した後は、見つけた生きものの種類を調べ、
遊んだ川が「きれいな川」であることを知りました。


2日目、7月編は朝から生憎の雨。
それでも、みんなカッパを着て、サイグチ峠を目指して歩きました。
雨の影響で途中までしか行けませんでしたが、
一人1個持った小瓶に、飲めるほどきれいな川の水を汲んで持って帰りました。
そして、辿っている川の最後がどうなっているのかを
確認するため、奥多摩湖まで降りて行きました。
川の水をごくごく!「おいしい!」との声。

8月編では、なんとかお天気が持ち、サイグチ峠を上りきることができました。
そして、一人ずつ、しっかりと“川のはじまり”を見ることができました!
山の斜面から、じわ~と染み出てくる水を見た子ども達の中には、
1日目に遊んだ川原と2日目に見た川のはじまりが
つながっていることが不思議でたまらないという子もおり、
目を丸くして驚く様子が見られました。
川の水は冷たくて気持ちいい
はじまりはどこだ??川の音や幅、流れる速さ、登りながら確認。

7月編も8月編もみんなでたくさん山を歩きました!



3日目はキャンプのふりかえり。
7月編では、キャンプでやったことをふり返った後、
水に溶ける不思議な紙に自分達が川や森に対してできること、
または川や森が将来どうなってほしいかを一人ひとり書き、
2日目に取ってきた小瓶に入れました。
それぞれの想いは小瓶の中でみるみるうちに溶けていきました。
青いペンで書いた想いが溶け、水は淡い青色に…。

水は地球上をぐるぐると循環しています。
例えみんなが家に帰って小瓶の水を流してしまっても、
溶けて消えてしまったように見えるそれぞれの想いは、
水と共にいつまでもこの地球を巡り続けると思います。


8月編では、2日目の夜にみんなで作ったカルタ
(川原や森で見た生きものや、
キャンプ中の気持ちなどが描かれている)を
山ふる~サイグチ峠を模した川の絵に貼り付けました。
どこにどんな生きものがいたのか、
どんな思いで川のはじまりを見たかをみんなで確認した後、
しずく型のワークシートにそれぞれの想いを書きとめ、家に持って帰りました。


「大人になっても、安全に飲める川がありますように」

「もっときれいな水にして動物や植物をもっと多くしたい」

「川や森にゴミを捨てない。ゴミを見つけたら拾う。」

みんなが書いてくれた川や森への想いや自分たちができること。
その想いが想いだけで終わらないよう、みんなで努力していきたいですね。


(インタープリター むぅ)