2013年12月5日木曜日

「真冬に見つける100の生きもの」のご案内

2月のおわり―
立春も過ぎ、暦の上では春を迎えたものの、まだ厳しい寒さが残る時期。
しかし、徐々に次の季節に向かって生きもの達が動き出す季節でもあります。
そんな冬の生きものの動きを親子で探そうというイベントの紹介です。

「真冬に見つける100の生きもの」
2014年2月22日(土)〜23日(日) 1泊2日ログケビン泊


□対 象:小学3~6年生の子どもと大人
□定 員:10組20名(最小催行人数10名)
□参加費:子ども12,000円/大人17,000円
 (宿泊費・1泊3食の全食費・キャンプ物品代・
  プログラム講師料・資料代・保険代・消費税等)
□集 合:2月22日 JR青梅線 奥多摩駅 10時(予定)
□解 散:2月23日 JR青梅線 奥多摩駅 15時(予定)

□申込み〆切:1月23日(金) ※延長しました
□申込み方法:必要事項(キャンプ名・名前・生年月日・
 住所・電話番号・あればE-mailアドレス)をご記入の上、
 FAX(0428-86-2316)またはE-mail(yamafuru@hkr.ne.jp)にて
 お申込み下さい。


山のふるさと村は、秩父多摩甲斐国立公園内にあるため、
豊かな自然と、安心して過ごせる環境に恵まれています。

山のふるさと村で確認されている哺乳類は28種類。
冬眠して活動しない種もいますが、多くは冬でも活動しています。
また、今までで121種類も記録されている鳥類は、
その半数が1月から3月の間にも確認されています。
他にも、凍りつきそうな水の中や、固くなった地面の上にも、
よく目を凝らして探してみると、様々な生物が生きています。

はたして、本当に100種類も生きものが見つかるのか?
案内するインタープリターもドキドキです。
みんなで目指せ100の生きものとの出会い。

「真冬に見つける100の生きもの」
 担当:坂田大輔(さかでぃ)

2013年11月25日月曜日

親子で体験! レトロなキャンプ(第一弾&第二弾)のご報告

山ふるの森が秋らしく色づき始めた9月22日~23日と
紅葉が美しい11月3日~4日、
 「親子で体験! レトロなキャンプ」が開催されました。
キーワードは「レトロ」と「キャンプ」。
「昭和30年代の道具を使った生活体験」と
「野外での生活体験」。
普段の私たちの暮らしから考えたら、
どちらも「不自由」な生活。
 

でも、少し考えてみたら、それはあまり体験したことがない生活。
「自分の手でつくる」ってどんなだろう?
休憩室には見たことない・そして懐かしい道具がいっぱい。
「どうやって使うのかな?」1日目のはじまりはじまり~

 
まずは、竹食器づくり。
これがなきゃご飯は食べられない!
大人はお箸、子どもはコップ。
「(竹節)の近くを切ったら穴開いちゃったー!」
「あんまり力を入れない方が、きれいに削れるみたい」

家族と友達と、考えて見つけた技を情報交換。
協力して素敵な竹食器ができました。


 
生活につかえそうな道具をもって、いざ!宿泊場所へ!
「今日泊まる場所は、吉野家です」
お家かと思いきや、そこはキャンプ場。
なんでも、そこは70年前まで吉野さんが住んでいたお家の跡だそう。

 
「家があったということは住みやすい場所!」
スタッフに教えてもらいながら、はじめてテントを立てました。
 
 

いよいよ夕ごはん。
今日のメニューはけんちん汁とキノコごはん、
それから焼き芋3種&ネギ味噌。
地場産のお野菜を使って奥多摩地域のごはんを作ります。

薪ひろいは子どものお仕事。
お手伝いが終われば、
お父さんの火越しもやってみたくてしょうがない。
火越しを教えてもらって、「火を大きくしなきゃ!」使ってみた火吹き竹。
その便利さに、思わず「すごーい!便利!!」

背負子カゴに火吹き竹、めかごに鰹節けずり…
使ったことのない道具でも大活用。

 

秋の夕暮は一瞬。ご飯を食べにむかし路を通ります。
「こんな暗い中でもこうやって歩いていたんだね」
みんなで寄り添い真っ暗闇を歩くと、気持ちはタイムスリップ。

ホッとしてから、みんなで奥多摩夕ごはん。
「素材の味ってこんなにおいしいんですね」
 

二日目の朝。
朝ごはんとお昼のお弁当作りに大忙し。
ちょっと不便な道具でも
使い方がわかれば機能的。はがまでご飯を炊くのもお手のもの。
「かまどに火を起こすとあったかいね」
 

お弁当は「サツキとメイのお弁当」
自分で作って、詰め込んだお弁当。
手ぬぐいに大切に包んで、さぁ!探検にしゅっぱーつ!

 
夜とは全然ちがう森。
季節の色とおもしろい形を探しながらみんなでお散歩。
雨が降ってきたら休憩室で遊んだり。
遊びの先生は、お父さんとお母さん。
「これ、どうやって使うの?」
おはじき・ゴムとび・独楽まわし…懐かしい遊びが広がります。

 
 

自分で見つけた季節の色と形でおみやげづくり。
どれも素敵で旬にあふれたデザインばかり。

 
「懐かしかった」「古い道具って意外に便利ですね」
「火越しがおもしろかった」「鰹節おいしいね」
たくさん頭と手を使って生活した1泊2日。
たくさんの感想をいただいて、たくさんの気づきに触れることができました。

少し昔と野外の生活から見つけた工夫。
日常に戻ってまた一つ素敵な気づきを見つけたら
ぜひ私たちにもその技を教えてくださいね!

参加してくださったみなさん、
魅力いっぱいのキャンプの2日間をどうもありがとうございました。


さかD / もうちゃん / まつけん / やまみぃ / みけ / ゆいこ / たっきー / あっちゃん








 

 

2013年10月18日金曜日

「子ども3つの力キャンプ~木・水・石~」のご報告

今年の夏休みをしめくくるのは「子ども3つの力キャンプ~木・水・石~」です。
小学3年生~4年生を対象に行われたこのキャンプは、自然の中にある木の力、水の力そして石の力を使い、楽しみながら自然との関わりを考える826日から28日までの3日間です。

参加人数はなんと24名。普段山ふるに来てくれているリピーターもいれば、初めて山ふるに来たという子まで様々です。自然に詳しい総勢7名のスタッフと一緒に過ごしました。

山ふるに着いたらまずはスタッフ紹介。みんなと3日間一緒に過ごします。緊張した様子で話を聞く子供たち。山ふるキャンプでのお約束を聞いたら・・・
お昼ご飯。持って来たお弁当を広げて研修室そばの妖精の森でいただきま~す!いつものお弁当も外で食べと味も格別です。











いよいよみんなが泊まるテントへ移動。寝袋の敷き方や、テントでの過ごし方を習って自分のテントで準備を始めます。
「広い~!」「暑い~!」一つ一つのテントの中からは賑やかな声が。

テントの中の準備できました。みんな上手に寝袋が敷けたね!


テントの準備ができたら、夕ご飯の支度にかかります。
ご飯を作るのに欠かせないのは、火を起こすための薪。
ここで今回のキャンプのテーマ3つの力のうちの一つ、「木の力」、薪を探しに行きます。

「火をつけるにはパチパチくんが大事なんだ」

さかでぃが言うパチパチくんをみんなでたくさん集めます。
パチパチくんとは、焚き付けに使うスギの枯れ葉。パチパチと音を立てて燃えるので、そう呼んでいます。

「ここにたくさんあるよ!」誰かの一言でみんながやってきては、拾い集めていきます。

 もちろん、スギの葉だけでなく、細い枝、太い枝も集めていきます。
「乾いている方が燃えやすいよ」という言葉にみんなもあれやこれやと、自分の拾った薪を念入りに触って湿っていないかどうかを見極めていました。
たくさん集まりました。みんなで集めたから数もたくさん!
背負子に入りきらない分はそれぞれ手に持って帰りました。
テントサイトに戻ってきたら「木の力」をみんなで体験。火をつけてみよう!
火をつけるにはマッチを使います。しかし子ども達のほとんどがマッチを使ったことがありません。マッチのすり方やマッチをする時の姿勢など、火のつけ方を教わります。さかでぃのお話を聞くみんなの顔はワクワクとドキドキが混ざったよう。大切なポイントを思い浮かべながら、いざ火つけ開始!















マッチが上手につけられなかったり、薪の組み方もめちゃくちゃで、火がつかなかったり、途中で消えたり。
そのたびに諦めず、知恵を絞りながら徐々に薪を上手に組み立てていきました。最初は悪戦苦闘してたマッチをするのも、挑戦するたびに鮮やかな手さばきに。失敗を繰り返しながら、とうとうたき火をつけることができました。
たき火を囲むみんなの顔はとても嬉しそう!自分で焼いたウィンナーはとってもおいしかったはず。
 
夕食を食べてシャワーの後は夜の森へ。昼間とは雰囲気が全然違う夜の森。何が出てくるのかドキドキしながら森を歩いていると、誰かの「あれ?雨の音?」という声。空を見上げながらも首をかしげる子ども達。雨の音はしているけれど濡れている様子はありません。懐中電灯でみんなの上を照らすとそこには大きな葉っぱを持った大きな木が。
「木って傘代わりになるんだね。」

思いもよらぬところで「木の力」に気付くことができました。
夜の探険を終え、テントサイトへ。雨が降っているから暖かくしておやすみなさい。


2日目の朝はみんな早起き。みんなの元気な声に誘われたのか、意外なメンバーがテントサイトに遊びに来ました。

みんながじーっと見ているのはなんとサル!朝から嬉しいサプライズです。目をキラキラさせながらサルがその場からいなくなるまで釘付けになっていました。

朝起きたらまずは顔を洗いに昨日薪を集めた場所へ。加茂神社の先へ行くと川がありました。早起きした子もまだ少し眠いという子もみんな川の水で顔を洗います。





冷たい!目が覚めるね。



朝ごはんを食べ、自分で作ったお昼ごはんのおにぎりを持ったら、探検に出発です。

 歩く先々では不思議なものや面白いものがたくさん!
列のあちこちから聞こえるのは、
「こんなの見つけたよ!」
「これは何!?」
歩いては足を止めてしゃがんだり、穴をのぞきこんだり、キノコやコケを触ったり。
24人分の目があちこちに向かい、24通りの素敵な発見をしていました。
道の途中では木の幹を持ち上げる木や川の水で削られた道がありました。昨日火をつけるために使った「木の力」と、みんなの生活に欠かせない「水の力」が森の中にはたくさんあって、子ども達は「えぇ~!」とびっくりしたり、「うわぁ~!」と感心したり。

さぁ、ここが探検の目的地。サイグチ沢の水汲み場。
生まれて間もない水が汲める場所です。この水はここからずーっと旅をして最後は海へ行きます。長い距離を旅する水はすごい!そんな「水の力」をいただきましょう。
「飲めるの~?」と疑うようにコップから水を飲む子ども達ですが、飲んだ途端に「あまい!」と驚きの顔。みんなで体の中に「水の力」を取り込んで少し一休み。たくさん歩いて疲れた顔をしていた子ども達ですが、一人一人が達成感に満ちていました。
休憩したらもうひとふんばり。帰ったらお昼ごはんです。
お昼ごはんの後は「石の力」を探しに行きます。


山ふるにかつて人が住んでいた場所では御影石を利用して石碑や石垣を作っていたんだって。昔の人たちは「石の力」も借りて生活をしていたんだね。川へ行くとそこでも石がたくさん。ここでさかでぃからの指令!
「夕ごはんで使うための御影石を探してほしいんだ。」
「これかな?」「これだよ~」


そうしながら力を合わせて御影石を探します。
「あったよ!」「これもだ!!」
石をさかでぃに見せると、OKをもらえました。やったね!これでご飯が作れるね。
集めた石で一体どんな料理ができるのかな?










さかでぃミッション終了後、休憩をしていたら
「まだまだ「石の力」はあるんだよ~」
ひとみぃとまつけんが石の魅力を紹介してくれました。石で絵の具を作って絵を描くんだって。
「大きい石を川の水でぬらして、石をゴシゴシこするとほら!」
たちまち絵の具の完成。「すご~い!」子ども達の歓声が上がりました。
みんなも早速挑戦してみよう。










絵の具を作って絵を描くみんなの顔は真剣そのもの。いくつもの石をゴシゴシこすり絵の具を何色も作る子もいました。
完成した絵を見たみんなの顔はどこか満足そう!小さな画伯の誕生です。

テントサイトに戻ったら、夕ご飯の準備です。火おこしはもう自信満々だよね。















さて水で綺麗に洗った御影石をかまどでじっくり焼きます。熱々の石を水を入れた羽釜の中へ。ブシュワー!!と一気に水がぼこぼこと沸きあがりました。
「おぉ~!!」「すごいすごい!」「もう沸いたよ!」
羽釜を覗き込む子ども達の間から大きな歓声。お湯を沸かすための石だったんだね!

夕ごはんの支度もみんなで力を合わせて行います。あっという間に食卓の完成。
「石の力」で作ったスープはあたたかくておいしかったです。














夜には今まで見た木・水・石3つのそれぞれの力を思い出しながら、シートに記入します。どんなことがみんなの心に残ったのかな?面白かったことは何だったのかな?内容が気になるスタッフ達は、みんなが書いている横からちらりと覗き込んでみたり・・・。
この日の夜はたくさん歩いたからみんなとても疲れたみたい。テントに帰る前にうつらうつらとしている子も。最後の夜はみんな早めにおやすみなさい。

最終日は今まで体験した3つの力木・水・石のそれぞれの力を全てを集めた旅木ストラップづくりで締めくくりです。木の皮を石で削り、さらにサンドペーパーで表面を磨き、綺麗にします。金具をつけて、紐をつけたら出来上がり!

「こここんなにつるつるにしたよ!」「ここは木の皮を残して、あとはきれいに削ったんだ」
みんなそれぞれこだわりのポイントを見せてくれました。それぞれ違った個性あふれる旅木ストラップができました。24人一人一人の思い出が詰まった旅木ストラップです!


みんなと過ごした3日間、とてもとても楽しかったよ。このキャンプでみんなが見つけた3つの力を大事にしてくれると嬉しいな。またみんなに会えるのを楽しみにしています。













さかでぃ/もうちゃん/ゆうきぃ/すがっち/ひとみぃ/まつけん/あいちゃん

2013年9月28日土曜日

親子で体験 レトロなキャンプ<第二弾!> 開催決定~

先日、無事に終了しました「親子で体験 レトロなキャンプ」。
今回のキャンプは定員の2倍以上のお申し込みをいただき、
大盛況のキャンプとなりました。
参加された皆さん、宝物のような楽しい時間を
どうもありがとうございました。

落選してしまった方からのご要望をいただき
ビジターセンタースタッフで検討・調整を行いまして、
この度、「親子で体験 レトロなキャンプ(第二弾)」を実施する事になりました。

日程は、紅葉が見頃を迎え始める11月3日(日)〜4日(月・祝)。
秋の穏やかさと冬の寒さが同居するこの時期だからこそ、
昔から伝わる暮らしの知恵が光ります。
「寒いから」ではなく、「寒いからこそ」の特別体験、
旬の”うまいもの”も盛りだくさんです。

親子で「ちょっと昔の野外の暮らし」、体験してみませんか?


・・・・・「親子で体験 レトロなキャンプ(第二弾)」詳細・・・・・・・

●日 程:2013年11月3日(日)〜4日(月・祝)一泊二日テント泊
●対 象:10組20人(定員を超えた場合は抽選)
●参加費:大人15,000円/子ども10,000円
●申込み〆切:10月18日(金)
●申込み方法:申込み用紙に記載しております必要事項をご記入の上、
         FAXまたはE-mailでお申込みください。  
         お申込み用紙のダウンロードはこちらをどうぞ。     
         http://www.yamafuru.com/top_event_syukuhaku.html

みなさんのお申込みをスタッフ一同お待ちしております!


「レトロ道具1/50:鰹節削り」で夕ごはんづくりのお手伝い

竹食器。食器は自分の好みに合わせて自分で作ります。
「はい!お父さんのコップできたよ~」

野外生活の定番!かまどで火起し。レトロな道具、大活躍。
火吹き竹で「フーフー」

今は森、昔は屋敷跡。そんな山ふるで
自分たちで作ったごはんの味は特別です◎