2013年7月31日水曜日

「山ふる版自由研究のススメ」キャンプのご報告

夏休み直前7月14日~15日に、
「山ふる版 自由研究のススメ」キャンプが開催されました。

今回のテーマは「動物学者になろう」。
「でも、たくさん調査している動物学者さんだって
野生の動物には一週間に2回しか会えないんだって!」「どうしよう…」
そんな会話から始まった今回のキャンプ。



そこでみんなで考えて、
「学者さんは動物の痕跡を見つけるのがうまいから、会える!」
と一致団結。
動物学者になるために
「足跡」「食べ跡」「うんち」3つの”動物の跡”を探すことになりました。


調査で使う道具は
 ・これから行く道を示してくれる「地図」。
 ・見つけたものを記録に残すノート「野帳」。
 
 ・サイズを測る「定規」や自分の「手メジャー」。
道具を全部「調査バッグ」に詰めて、いざ、動物調査へ出発!!

 


「うんち発見!」
誰かが見つけたら、みんなに報告。みんなで観察。

サイズを測ったり、まわりの風景を分析したり…
それから
「なんでここでうんちしたのかな?」
「誰のうんちだろう?」
みんなで知恵を出し合って考えます。

そうしてできた
見つけたものや自分なりの予想は、野帳にチェック◎




一日目の調査は終了~
でも、学者の一日は、これで終わりではありません。
野外調査には野宿もつきもの。
自分達で協力してテントを立てて、夕ご飯をつくって…
「夜の動物さがし」に行くために、大忙しで準備!準備!!

あっという間の一日でした。


二日目朝5:00。

学者の朝は早いです。
セミの声と共に起き出して、朝のお散歩。
早めにご飯を食べて、みんなでテントを片付け。
お昼ごはんだって、自分で作ります。


準備完了。
お弁当と調査バッグをもって、いざ、しゅっぱーつ!
二日目の調査は森の中。
最終地点のビジターセンターを目指して調査開始です。


この日は調査用デジカメも投入。
撮ったり測ったり、見つけたものをみんなで記録。
時には並べて大きさを比べたり。

「なんでここの葉っぱは半分しかないんだろう?」
「ムササビがおいしいって食べたんじゃない?」
見つけたものから考えて、考えを交換し合う
そんな”プチ学会”もしました。

わからなかったものは、ビジターセンターで調べるために採集。





ビジターセンターに到着。
二日間、使い続けた野帳は
いろんなデータでバラバラ・パンパン。

「そうえば、この食べ跡って、どこで見たっけ?」
「これ、なんだっけ?」
調査データを形にするために、自分なりにまとめます。


「このうんちは種がいっぱい入っているから
 タヌキだと思うんだけど、あってるかなぁ…」
自分なりに考えた予想や研究結果は、インタープリターに質問。

不思議に思った時は
たくさんの人に考えを聞いて考えて
野帳を作るときには
切ったり貼ったり塗ったりたくさんの工夫をして
世界に一つしかない、とっておきの「研究野帳」が完成しました。

完成したらみんなで発表会。
「あれ、おもしろかったよな」
「地図見やすくていいね」「そうえば、あの糞、ほかのとこにもなかったっけ…」
なーんて、二日間を振り返ったり、 野帳の工夫をほめ合ったり、
さらなる疑問や仮説が浮かんだり…と
さまざまな言葉が寄せられました。



「みんな、つぶやく言葉が学者さんだね。」
っと、しみじみとそう思うスタッフたち。

これだけ動物の痕跡を見つけられるみんななら
普通の人よりも、動物に会えるはず。

動物学者のみんなの研究が、
これからもよきものになりますように!
研究の成果を楽しみに、山のふるさと村で応援しています。

オモシロイ発見があったら、ぜひ私たちにも教えてね~
そのときはぜひまた「プチ学会」しましょう♪
 

 

いわしぃ/はるさん/あっちゃん/まつけん

 
 

 

 

 

 

 

 

2013年7月29日月曜日

「親子で体験 レトロなキャンプ」のご案内


蚊も少なくなり、厳しい夏の陽射しが弱まる秋は、
キャンプを始めるのにはもってこいの季節。
この秋、山のふるさと村ビジターセンターでは
親子向けと女性向けのキャンプをそれぞれ1本ずつ実施します。
日程と内容をご確認いただいて、参加をご検討いただければ嬉しいです。

まずは9月の親子キャンプ「親子で体験 レトロなキャンプ」のご案内です。



昭和の時代、奥多摩・山ふるには
自然に寄り添うように暮らす山村の暮らしがありました。
このキャンプでは、昔ながらの道具と知恵を使った
自然との距離の近い生活を楽しみながら、
自分らしく暮らすために必要なスキルや感性を手に入れる2日間です。



テントを張るのは、昔、集落の家があった場所。
そこから見える山並みや風景は当時のまま。
その周りには人が植えたと思われる、食べられる木の実もたくさんあります。
何でもないキャンプ場からの景色が、気づけば違ってみえるかも。


ガスが普及するまでは当たり前だった薪とお釜を使ってのご飯作りなど、
食事メニューも作り方も「レトロ」なもの。
不自由なように思えるけれど、
必要な分だけエネルギーを使う「省エネルギー生活」がありました。
日々の生活に使える暮らしのヒントを親子で学んでみませんか?




・・・・・「親子で体験 レトロなキャンプ」詳細・・・・・・・

●日 程:2013年9月22日(日)〜23日(月・祝)一泊二日テント泊
●対 象:10組20人(定員を超えた場合は抽選)
●参加費:大人15,000円/子ども10,000円
●申込み〆切:9月2日(月)
●申込み方法:
 申込み用紙に記載しております必要事項をご記入の上、
 FAXまたはE-mailでお申込みください。

 お申込み用紙のダウンロードはこちらをどうぞ。
 http://www.yamafuru.com/top_event_syukuhaku.html


 皆さんの申込みをスタッフ一同お待ちしております!

2013年7月18日木曜日

昨年度の「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」ご報告




(昨年のちびっこキャンプに参加してくれたみんな、
 そして送り出していただいた保護者の皆さま、
 キャンプの報告を楽しみに待っていてくれたと思います。
 大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。)

2012年8月21日から23日にかけて、2泊3日で、
「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」が行われました。

このキャンプは、
「自然を好きになる第一歩として、全身を使って森や川に触れ合う」
事を目標として、子ども達が野外で過ごす時間を長く取り、
この土地ならではの森歩きや川遊びを楽しんで貰いながら、
生きものや自然物の発見を楽しむという内容で予定を組みました。


参加者は、小学校1年生ながら山ふるで何度もテント泊をしているベテランの子から、
今回が、奥多摩に来るのも初めてという子まで、多種多様な21名でした。
スタッフは、キャンプ経験の豊富な6名が担当しました。

みんなで自己紹介をし合った後は、初めて泊まる子も多い、
テントの使い方講習。明るい内に寝る準備をしてしまいます。

その後は、テントから近い加茂神社へ出掛け、
夜のご飯作りで使うたきぎ拾いに出掛けます。
スタッフが背負子に集めていると、
「私も背負いたい!」
と、自分達と殆ど大きさの変わらない背負子を順番に背負って、
たくさんのたきぎを集めてくれました。


集めたたきぎを使って、火起こし講習。
初めてのマッチにおっかなびっくりの子もいましたが、
何度かの練習で点けてみる事が出来ました。
キャンプには絶対必要な火が、ちょっとは怖くなくなったかな?


大人のいない所では、火を点けたら駄目だよというお約束をした後、
おやつのウインナー焼き。自分達で起こした火で食べるおやつは格別。


腹ごなしの後は、夕食に向かっての準備。
テーブルや座る為のすのこを力を合わせて運んだり、
配膳を手伝ったりしました。


徐々に日が落ちていく森の中で、虫たちの声をBGMにいただきます。

後片付けをし、一日の活動をまとめたり、汗を流したりして、
期待と緊張の入り混じった、森の夜は更けていきます。


翌日は、朝、川に出掛けて、きれいな山の水で顔を洗って目覚めました。
ご飯を食べて、お昼ごはんのおにぎりを作ったら、いざ森へお出掛け。
長い長いネイチャートレイルを歩きながら、
生き物や、お気に入りの自然の物を探しました。


森で見付けたものを、みんなで共有して、
ご飯を食べた後は、一休み。


絵本を読んでいるうちに、みんな眠くなってしまったみたい。
森でのんびりお昼寝をするのも、楽しみ方の一つです。

しっかり休憩した後、午後は沢遊び。
大きな石をめくると、水生昆虫がいっぱい。


カエルや魚など、大物を見付けている子もいて、
きれいな水がたくさんの生き物を育んでいる事を実感したようです。



生き物探しをした後は、沢をどんどん下って行って、沢の終わりを見に行きました。
水量が少なく、途中、沢が途切れている所もあったけど、
沢の跡に沿って歩いて行くと、再び水が湧き出ている所を発見。
それを辿って行くと、奥多摩湖についたのでした。

その夜は、完全に日が落ちた夜の森にも出掛け、
朝から夜まで、丸一日森と水辺を堪能しました。


さて、目覚めるともう最期の日。
朝は、山の上から顔を出す太陽を見に行きました。

ご飯の準備や片付けもしっかり板について、
最後に向かったのはキャンプ場からすぐ近くの森の中。

そこで、三日間の見た物、出会った物の中から、
自分達の一番のお気に入りをみんなに発表して貰いました。


「みんなで出掛けた夜の森」を挙げてくれる子、
「たくさん見付けたナナフシ」がお気に入りだった子、
「サイグチ沢での生き物探し」が印象に残った子、
「湖で水切りが上手く出来た事」が嬉しかった子、
様々なお気に入りを教えてくれました。

三日間、全身を使って、全力で山のふるさと村を楽しんでくれたみんな。
間違いなく森や川が好きになってくれたのではないかなと思います。
また次の夏も、いや、別の季節にも是非山ふるに遊びに来て下さいね。

(「ちびっこ 水と緑をまんきつキャンプ」担当:さかでぃ)

2013年7月9日火曜日

「子ども3つの力キャンプ〜木・水・石〜」のご案内

 

 奥多摩の森で、暮らしに必要な自然の力を手に入れよう!
 「子ども 3つの力キャンプ〜木・水・石〜」


 このキャンプでは自然との距離が近しいキャンプ生活を通して、
 自然の力を利用する術を得ながら、
 普段の暮らしをもっと自然にやさしくする方法を学びます。



 「3つの力」を手に入れるキャンプは今年で3回目。
 今年はこれまで無かった「木」の力が登場!

 私たちの日常の暮らしの中には、
 思っているよりずっとたくさんの木が使われています。
 今回のキャンプではどんな「木」の力が活躍するのか?
 こうご期待!


キャンプ中のご飯も、勿論「木」を使って火を起こして作ります!


・・・・・「子ども 3つの力キャンプ〜木・水・石〜」詳細・・・・・

【日 程】8月26日(月)〜28日(水)2泊3日テント泊
【場 所】東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村
【対 象】小学3年生〜4年生
【申込み方法】
 申込み用紙に記載しております必要事項をご記入の上、
 FAXまたはE-mailでお申込みください。

 お申込み用紙のダウンロードはこちらをどうぞ。
 http://www.yamafuru.com/top_event_syukuhaku.html

 昨年のキャンプの様子はこちら。
 http://yamafurucamp.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

 皆さんの申込みをスタッフ一同お待ちしております!