「山ふる版 自由研究のススメ」キャンプが開催されました。
今回のテーマは「動物学者になろう」。
「でも、たくさん調査している動物学者さんだって
野生の動物には一週間に2回しか会えないんだって!」「どうしよう…」
そんな会話から始まった今回のキャンプ。
そこでみんなで考えて、
「学者さんは動物の痕跡を見つけるのがうまいから、会える!」
と一致団結。
動物学者になるために
「足跡」「食べ跡」「うんち」3つの”動物の跡”を探すことになりました。
調査で使う道具は
・これから行く道を示してくれる「地図」。
・見つけたものを記録に残すノート「野帳」。
・サイズを測る「定規」や自分の「手メジャー」。
道具を全部「調査バッグ」に詰めて、いざ、動物調査へ出発!!
「うんち発見!」
誰かが見つけたら、みんなに報告。みんなで観察。
サイズを測ったり、まわりの風景を分析したり…
それから
「なんでここでうんちしたのかな?」
「誰のうんちだろう?」
みんなで知恵を出し合って考えます。
そうしてできた
見つけたものや自分なりの予想は、野帳にチェック◎
一日目の調査は終了~
でも、学者の一日は、これで終わりではありません。
野外調査には野宿もつきもの。
自分達で協力してテントを立てて、夕ご飯をつくって…
「夜の動物さがし」に行くために、大忙しで準備!準備!!
あっという間の一日でした。
二日目朝5:00。
学者の朝は早いです。
セミの声と共に起き出して、朝のお散歩。
早めにご飯を食べて、みんなでテントを片付け。
お昼ごはんだって、自分で作ります。
準備完了。
お弁当と調査バッグをもって、いざ、しゅっぱーつ!
二日目の調査は森の中。
最終地点のビジターセンターを目指して調査開始です。
この日は調査用デジカメも投入。
撮ったり測ったり、見つけたものをみんなで記録。
時には並べて大きさを比べたり。
「なんでここの葉っぱは半分しかないんだろう?」
「ムササビがおいしいって食べたんじゃない?」
見つけたものから考えて、考えを交換し合う
そんな”プチ学会”もしました。
わからなかったものは、ビジターセンターで調べるために採集。
ビジターセンターに到着。
二日間、使い続けた野帳は
いろんなデータでバラバラ・パンパン。
「そうえば、この食べ跡って、どこで見たっけ?」
「これ、なんだっけ?」
調査データを形にするために、自分なりにまとめます。
「このうんちは種がいっぱい入っているから
タヌキだと思うんだけど、あってるかなぁ…」
自分なりに考えた予想や研究結果は、インタープリターに質問。
不思議に思った時は
たくさんの人に考えを聞いて考えて
野帳を作るときには
切ったり貼ったり塗ったりたくさんの工夫をして
世界に一つしかない、とっておきの「研究野帳」が完成しました。
完成したらみんなで発表会。
「あれ、おもしろかったよな」
「地図見やすくていいね」「そうえば、あの糞、ほかのとこにもなかったっけ…」
なーんて、二日間を振り返ったり、 野帳の工夫をほめ合ったり、
さらなる疑問や仮説が浮かんだり…と
さまざまな言葉が寄せられました。
「みんな、つぶやく言葉が学者さんだね。」
っと、しみじみとそう思うスタッフたち。
これだけ動物の痕跡を見つけられるみんななら
普通の人よりも、動物に会えるはず。
動物学者のみんなの研究が、
これからもよきものになりますように!
研究の成果を楽しみに、山のふるさと村で応援しています。
オモシロイ発見があったら、ぜひ私たちにも教えてね~
そのときはぜひまた「プチ学会」しましょう♪
いわしぃ/はるさん/あっちゃん/まつけん