『ちびっこ 夏の森まるごとぼうけんキャンプ』
実施報告
担当:小川(ゆうき)
「ゆうき~見て~♪」 「トイレ~」 「たき火楽しい~!」
このキャンプで、(ゆうきの思う)子どもたちに多かった
台詞ベスト3です。
台詞ベスト3です。
この台詞からもわかるように、
子ども達は自然の中でたっくさんの発見をし、
やたらトイレが近く(夏にしては寒めの日だったからでしょうか)、
3日間に渡ってじっくり体験してもらったたき火にすっかり
はまったのです。
はまったのです。
キャンプの始まりは、雨でした。
1日目はそのまま16時頃まで降り、次の日も降ることがありました。
しかし、キャンプの仲間や泊まる場所との出会いや、予定していた活動を楽しむ心に、雨はあんまり関係ないようで、子ども達は終始笑顔いっぱい楽しそうでした。
行きのバスの中では、山ふる(山のふるさと村の愛称)にいる動物クイズを、山ふるについてからは、BBQサイトの屋根の下で虫を見つけながら昼食を、大きな荷物の置いてある研修室でグループ分けゲーム&活動中の自然への関わり方を覚えるゲームを、みんなでワイワイ楽しみました。
それから、テントでの過ごし方をスタッフの寸劇を通して確認し、寝袋の使い方を実際に寝てみて覚えました。
寝袋に身を包み込ませた時の子どもたちの表情と言ったら、そりゃあもう幸せそうでした。
寝袋に身を包み込ませた時の子どもたちの表情と言ったら、そりゃあもう幸せそうでした。
そして、寝袋をしまうのも自分たちで・・・
1~2年生の小さな小さな手には、大きな寝袋を丸めるだけでも大変!
それを袋に入れるのはもっと大変!!
でも、スタッフは手を出しません。みんなはがんばればできるからです。
それに、できないときは、お友達同士で助け合ってほしいからです。
始めは助け合うことを恥ずかしがっていたのですが、私たちがきっかけをつくってあげると、あちこちで助け合う姿が目立つようになってきました。
それは、みんなにとっては寝袋をしまっていただけの数分でしたが、私にとっては心ふるえる数分でした。
そうこうしているうちに、外の雨は止み、いよいよテントサイトへ。
その後にやる予定だった「たき火」は予定通り行うことができました。
最初はゆうきによる「マッチのかっこいいつけ方講座」をし、班に分かれて練習です。
初めて挑戦する子が殆どで、みんな恐怖心と不安を抱えながらでしたが、逃げることなく挑戦してくれました。その眼は、本当にカッコよかったです!
本番のたき火では、薪の組み方の答えを最初から伝えなかったため(それに薪が湿気っていて)、それはそれは悩んで、苦労して、やっとこさ点けることができました(誰も諦めたり弱音を吐いたりしないで・・・)。
でも、きっと、この苦労がみんなの力になったと信じています。
それは、その火で焼いたウィンナーを食べた顔から感じました。
そして、すっかりたき火大好きになったみんなのために、2日目の夜もたき火タイムをたっぷりとりました。
みんな、たき火はすっかりうまくなったのですが、野菜やマシュマロを焼くのは相変わらずまだまだへたっぴ。
だって、じっくり我慢して焼くことができず、殆ど生で「できた~♪」って、言っちゃうんですもの。そして、食べきれず・・・
私は一体どれだけの食べかけ生焼き野菜をもらったことか・・・
でも、そんなこんなも楽しく、学び多いやりとりでした♪
前後してしまいますが、2日目は自分たちでおにぎりを作り、湖畔周辺に遊びに行きました。午前中は、夏でも冷たい沢で水遊び。
水生生物をいくつか紹介すると、みんなもう夢中になって探します。
歓声とガッカリ声、はしゃぐ声に驚きの声・・・
私には、みんなの顔を見て声を聞いているだけで、まったく飽きない時間でした。
お昼は、最初に、冷やしたきゅうり1本まるごとを出しました。
みんなちょっとビックリしていましたが、「美味しいx2♪」と。日本の夏らしい光景でした。もちろん、その後は自分たちのおにぎりも食べましたが、みんなペロリっと食べきりました。
午後は、トレイル(尾根道)を歩いてテントサイトへ向かいました。
みんなで歩くと、発見も20倍!
色々なキノコに、虫、初めて見る木の実、ふしぎな匂いや音、おもしろい樹・・・
たくさんたくさん発見できました。(もしかしたら、私が一番お得だったかもしれません。子ども達が、何かを見つける度に最高の笑顔で見せに来てくれたので・・・♪)
一番高いところでは、お決まりの「アレ」を力いっぱいを叫びました⇒
「やほふほ~♪」 (!?)
そうです。やっほ~ではいつもと同じなので、1人の女の子が思いついたこの言葉をみんなで叫んだのです。
みんなで言いながら笑っちゃいました♪
散策の最後には、森からスペシャルゲストが登場!サルが群れで現れ、色んな動きを見ることができました。これにはみんな大興奮♪
小さな体でいろんなことに挑戦した2日間だったので、その夜はテントに入るとすぐに静かになりました。テントを見て回ると、みんなぐっすり。
昨日は・・・テントの暗さが怖くて中々眠れなかったね、夜中おトイレに起きちゃったね、寝相でたくさん動いていたよね。
今日も・・・たくさん歩いたね、お手伝いもたくさんしてくれたよね。きっと家族にも会いたくなっていたよね。
がんばったね。本当によくがんばったね・・・
最終日は、朝のお散歩で、朝特有のキラキラパワーをもらいに森へ
(2日目朝は、沢に顔を洗いに行きました)。
足から口から、手のひらからパワーをもらい、今度はおなかにパワーをもらう番。
みんなで食べる最後のご飯は、ピザトースト。
自分で具をのせて作ります。たき火の上で焼いたピザトーストは、本当に美味しかったです。
食後は、寝袋をしまって(とっても上手でした)、テントサイトの片づけ。
そして大きな荷物を置いてある研修室へ行き、そこで、荷物の整理。
そして、最後に、キャンプ中の写真を大きなスクリーンに映し出し、スライドショーをしました。
写真が変わる度に、歓声、そして何があったか口々に発言。
みんな細かいこともよく覚えています。
どれもこれも印象深かったのかと思うと、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
「全部はずっと覚えていられないかもだけど、少しでもいいから、この森で過ごした3日間のこと覚えていてね。発見したものもそうだけど、五感で発見したことも、嬉しいや悲しい、楽しいなどの感じた気持ちも、忘れずに大切にしてね。」
なぁ~んてこと言っても難しいので、
これはスライドを見ているみんなを見て私が思った願いです。
駅までのバスの中、私は淋しくて淋しくてたまりませんでした。
こんなにかわいい子達と、もう別れなければいけないからです。
こんなにかわいい子達と、もう別れなければいけないからです。
なので、みんなの顔をたくさん見ていました。行きのバスとは表情が違います。
やりとげた自信からか、きりっとカッコいいのです。
このキャンプでの経験を活かして、もっとカッコいい人になっていってほしいと思いました。
駅でサヨナラした後はやはり淋しくて仕方がありませんが、
この3日間を思い出しては、また幸せな気持ちになっています。
また、みんなに、会えますように・・・
(ゆうき☆)