2009年8月12日水曜日

「子ども限定!森のかくれがキャンプ」のご報告



2009年7月26日から28日に行われた、
「子ども限定!森のかくれがキャンプ」は
無事終了いたしました。

今回のキャンプのテーマはタイトルの通り、「かくれが」。

とは言っても、自分たちのかくれがを作るだけではありません。
まずはみんなで、「かくれがってなんだろう?」と
考えることからスタートです。




はじめて会う友達やスタッフと仲良くなるための遊びの後は、
姿が見えない生きものたちが
どんな「かくれが」で暮らしているのか、
森のすみか探しに、グループにわかれて出かけました。


シカの角とぎ跡、イノシシの食べ跡、ムササビの巣、
アカネズミのすみか、アリジゴクの家・・・。

最初は気づかなかった、生きものが生息している証拠や
森の生きものが今現在使っている「すみか」を
たくさん見つけることができました。

時には、夜にむけて「すみか」で休んでいた
ムササビが顔を出してくれたりも・・・。





それぞれのグループが見つけたすみかの報告をした後は、
自分たちのすみか作り。
テントのグループを自分達で決め、
寝袋をしいたり、寝心地を試したり、と
居心地のよいすみかになるよう、自分達で工夫をします。



ご飯作りも自分たちで行います。うまくできるかな~。

テント準備も出来て、ご飯を食べた後には
明日のかくれが作りへのミーティング。
この森に棲む生きものたちのスライドを見ながら、
どんなかくれがを作るかの相談を行いました。

名札の裏に書かれたヒントを元にわかれた4つのグループは
サル・ノウサギ・シカ・イノシシ。

実はこの生きものたちは寝る所を点々と変えたりなど、
一箇所に定住しない
「すみか」を持たない生きものなのです。

そこで、各グループで知恵をしぼって、
それぞれの生きものが使ってくれるような、
森の生きもののための「かくれが」を作ることにしました。

さあ、どんなかくれがだったら使ってくれるかな・・・?

・・・

2日目はくもりのち、時々雨。

朝ご飯を食べて、お昼のお弁当を各自で握って、
かくれが予定地に出発です。

雨避けが出来たり、食事がとりやすかったりの「快適さ」と
身を隠すことができたり、簡単には壊れない「安全」が
重要なキーワードになりそうだと、
昨日のすみか探しやミーティングで確認済み。

とは言え、生きものの種類によって
「快適さ」も「安全」も違うと思うので、
それぞれのグループで話し合いながら、
試行錯誤しながら、かくれが作りを進めていきました。
イノシシグループは大きな体もゆっくり休まるかくれが。


サルとノウサギはお互いのかくれがを行き来できるよう
真ん中に通路を作りました。


おやつの時間は、とうもろこしを食べながら
各グループのかくれがの出来具合を確認。

その後は、かくれがで休憩したり、まだまだ改良を重ねたり、
グループごとの自由時間となりました。


「まだまだ作るぞ~!」サルグループと、「のんびりくつろごうっと」なシカグループ

森のかくれが作りもひと段落。
自分たちのすみかである テントサイトへ戻る途中、
なんと、サルの群れにばったり遭遇。


「これからかくれがへ遊びにいくのかもね!」


夕食の後は、夜のかくれがへ
静かにしずかにお邪魔しました。
ちゃんと使ってくれているか、どきどきの1時間。

中には足跡やシカの食べた跡を発見したり、
イノシシらしき姿を目撃した人も。

・・・・・

あっという間の3日目は、かくれがの未来を考える日。

明日、一週間後、一ヶ月後、一年後・・・。
みんなも森の生きもの達も居心地がいい「かくれが」が、
この先どうなっているのか、未来予想図をハガキに書いてもらい、

森のかくれがが消えてしまわないように、
何ができるかを考えながら、山のふるさと村を離れました。


みんなが作った森のかくれがは
今もなお、山のふるさと村のどこかで
生きもの達を迎え入れてくれています。

生きものたちの生態を踏まえて、
快適に過ごせるように考えられた
工夫いっぱいの、みんなの「かくれが」。


「かくれが」があるこの森で
笑顔いっぱいのみんなと会えることを楽しみにしています!


(子ども限定!森のかくれがキャンプ担当:原島香(かおり))

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今度は森のぜんぶを、いただきます!
「子ども たき火とごちそうキャンプ」
2009年10月10日(土)〜12日(月・祝) 2泊3日

秋の恵みをたっぷりいただく、美味しい3日間。
ご参加お待ちしております!