ビジターセンター主催行事「はじめて親子の森キャンプ」が
行われました。
当初は梅雨入りの天気予報。
雨の中のキャンプになるか?と思われていましたが、
始まってみればいいお天気に恵まれた2日間となりました。
今回は5組14名の親子といっしょに、
キャンプや森の快適な過ごし方を「はじめて」体験です。
まずは自分たちが生活する、キャンプの基本のテント立て。
はじめてテントに触る子も、立てた事がある子も、
真剣な顔つきでテント設営の説明に耳を傾けます。
みんなで力を合わせて見本テントが立てられたら、
いよいよ今度は、親子の力を合わせて実践です!
今日の寝床は、うまく立てられるかな?
みなさん、決まってる!
そして賑やかな声に誘われたのか、
こんな飛び入りのお客さんも。
「ヘビ初めて触ったよ〜!」という声が森の中に響きました。
テントを立てた後は、親と子どもで別グループにわかれ、
それぞれキャンプをするための準備を行いました。
子どもグループは
そのキャンプ場所がどんな場所なのか、
どんな生きものがいる自然なのか、「場所」を知るお仕事。
キャンプ場周辺の森を歩いて調べながら、
火おこしに使えそうなマキなどを拾ってきました。
大人グループは
キャンプに使うと便利なアウトドア道具の紹介や、
夕飯に使うシングルストーブの使い方講習など、
「道具」を知るお仕事を。
両方のグループが戻って来たら
お互いの発見や出来事を報告し合い、夕食準備に入りました。
野外での料理は、役割分担が大切。
大人グループは調理の下ごしらえをしながら、
環境にやさしいアウトドアクッキングのコツを体験しました。
ナベやお釜の底に泥を塗っておくと
焦げを落とすのが楽ですよ、とは、
キャンプ歴10年以上のスタッフ・治さん談。
洗剤などでも同じ効果はありますが、
もちろん、自然のものを使った方が森へのダメージは少ないはず。
気持ちのよい森の中で過ごしているせいか、
自然と、環境のことを考えているようになっていく
皆さんの表情の変化が印象的でした。
大人が調理の下ごしらえをしている間、
子どもグループは火おこしを担当しました。
テントの時と同じように、まずはみんなで練習から。
マッチのつけ方や火おこしのコツを確認します。
自分たちが拾ったマキも使いながら、まずは成功!
その後はいよいよ本番。
全員分のご飯を炊く、昔話に出て来そうな大きなお釜も、
地場産の食材がたっぷり入った豚汁も、
火がつかなければ始まらない!
大人たちの声かけや応援のかいあってか、
男の子チームも女の子チームも、
見事なたき火を作り、おいしいご飯が出来上がりました!
火おこしが落ち着いたら、もう一品。
今度は大人グループが使い方を教わった
アウトドア道具の シングルストーブで、家族ごとにホイル焼きを作ります。
食材は檜原産の野菜やこんにゃく、
日の出町のまいたけ、あわびたけ・・・。
西多摩の味をぎっしり詰め込んで、家族で相談しながら味つけます。
美味しくできるかな〜?
みんなで作った夕ご飯の後は、
周りが暗くなるのを待って、夜の森へ出かけます。
子どもと大人、体の感覚も意識も違うもの。
それぞれの親子で違ったはずの夜の森の発見を、
テントの中でこっそりと教え合うのも、キャンプでしか出来ない楽しみです!
牛乳パックで作る手作りランタンも大活躍の一日!
・・・
翌朝はちょっとひんやりとした空気が広がる曇り空。
スタッフ治さんの太極拳で体と心を起こしてから、
朝の森に出掛けるおはようウォークへ出発!
夜の生きものの寝床を観察したり、ひんやりとした川に触れたり、
朝の森にゆっくりとなじんでいきました。
ご飯を食べてエネルギーを溜めたら、
使っていたテントの撤収です。
昨日の立て方の反対のやり方ですが、さあうまくできるかな?
みんなで力を合わせたり、お父さんの指示に従って、体全部でたたんだり・・・。
テントを畳むのとテントを支えていたペグをキレイにするのと
役割分担をするなど、
家族ごとに全然違う撤収の仕方の工夫が見えました。
テントを畳むのとテントを支えていたペグをキレイにするのと
役割分担をするなど、
家族ごとに全然違う撤収の仕方の工夫が見えました。
ただ、チームワークがどんどん良くなっていったのは
どの親子も同じで、その手際にはスタッフも驚くばかり・・・。
テントも片付け終わったら、2日目のお楽しみ、
親子で森歩きの時間です。
集合場所だけ決めてありますが、コースは全て家族にお任せ。
大人と子どもで分かれて歩いたコースを
案内し合う親子もいれば、
森の中で見つけたお気に入りの場所で
いろんな発見をしたよ!と教えてくれたお子さんもいました。
2人でどんな話をしながら歩いたのかな?
森歩きの途中で拾って来たもので
「森のかおり」のおみやげを作ったのですが、
それはまだ、今日の時点では未完成。
出来上がりは約1ヶ月後にあたる、7月中旬予定です。
「森のかおり」が完成した時には、
山ふるの森とそこで過ごした時間、すてきな仲間達の事を
思い出してもらえると嬉しいです。
そして、またどこか森の中で、
皆さんの笑顔に出会える事を楽しみにしています!
・・・・・
「はじめて親子の森キャンプ」担当:原島(かお)