2016年6月9日木曜日

女性のためのはじめてソロキャンプ2016 実施報告

「自然が好きだけどキャンプをする機会がない…。
でも、自分でキャンプしたい!テントで泊まってみたい!」

そんな女性のために始まったソロキャンプイベント。

毎年希望の声があり、2016年で14回目を迎えました。

 

ソロキャンプの楽しみは”自分の時間を満喫すること“。

本キャンプでは基本的なキャンプ技術はもちろん

私たちインタープリター(自然解説員)が大切にしている

『自然を楽しむコツ』もお伝えし、

ひとりひとりの“自然で過ごす時間”を

楽しんでもらっています。

 

今回は8名の方と女性スタッフ3名。

少ない人数ですが、それぞれがじっくり、ゆったりと

キャンプを満喫できる12日となりました。

 
●1日目(528

新緑が気持ちのいい中、ソロキャンプがスタートしました。

 













最初のキャンプ道具講習は「バーナー」。

見たことあるけど、使ったことがない…。

使ってみたいけど、ちょっと怖い…。

ドキドキしながらバーナーに火をつけてみました。
 
 
 















































ガスのシューッと出る音にハラハラしながらも

全員、無事に火をつけ、お湯を沸かすことに成功!

沸かしたてのお湯でほっと一息、お茶&お昼休憩。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ほっこり落ち着いた後は、テント立てに挑戦!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

まずは全員でテントの構造や組み立て方を習い、

その後、21組になって各々のテントを立てました。


 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 















 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

ソロテントの魅力は自分だけの空間(=部屋)が作れること。
テントを立てて、ごろんと横になると
意外な広さや心地よさに「わぁ~!」と歓声が。
あちこちでワイワイと写真撮影タイムになりました。
 

1日限りの自分ひとりの空間を

さらに快適に過ごすため寝袋についても学びます。

化学繊維のものとダウン、何が違う?どこが違う?


実際にいろいろな寝袋に触れて体験してもらいました。













 













寝袋の他、スタッフ持参のキャンプ道具も体験。


















キャンプ道具を詰めたリュックはどれくらい重い?






















いろいろ体験して久しぶりに身体を動かしたら
 
おなかが減ってきた?!さあ、お楽しみの夕飯タイム!
午前中に体験したバーナーを使って
ひとり1鍋、“お手軽おいしいキャンプご飯“に挑戦しました。












 
 

メニューはシチュー、
ひよこ豆のコンビーフ煮、
プルーンのベーコン巻き


 
せっかく外でご飯を食べるので、火おこしもしたい!
薪のくべ方やどんな枝が薪になるか、

スタッフの説明を聞きながら自分たちでも火おこしに挑戦!

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 










起こした火で、バケッドをこんがり焼きました♪




 




炭火になったら、おせんべいをあぶってみました。







 



















お手軽に作れた夕飯は、使う道具も少なく

後片付けもとっても簡単!

ささっと終わって、後はゆったり夕暮れを楽しみます。

インタープリターと一緒に森へ行き、
それぞれが気持ちのいいところに腰を下ろし、

日没~夜へと移り変わり行く空の色、森の空気を感じてもらいました。



1日の終わりは火を囲んで自由時間。

寝転がって夜空をぼ~っと眺めたり、

火であぶったトロトロのマシュマロを味わったり、

たき火に薪をくべながらおしゃべりしたり…。

思い思いに夜を過ごしました。














2日目(529
お日さまの光が気持ちのいい朝!
 
 
 



 
 







早く起きられた方はインタープリターと一緒に朝の森へ。

朝露きらめく森は瑞々しい空気いっぱいで

ちょっと眠い目をこすりながらスタートしたみなさんも

戻ってきたころにはスッキリ爽やかな顔をされているように見えました。

















 

初めてのテント泊は

快適だった人、山の夜の寒さに驚いた人、

早朝の鳥の声の賑やかさにびっくりした人、

など、様々な感想が聞かれました。

ひとりで過ごす森の夜、いろいろ感じてもらえたみたいです。
 
 
外にいると、なんだか自然とおなかがすく気がする?!

普段は朝食をあまり摂らない、と言う方も
キャンプでは朝からご飯が楽しみ!
 
 
 
 
 



 



 
 
 
 
 
もうすっかり使い慣れてきたバーナーを使って朝ごはん作り。

もちろん、とっても簡単♪



好きな場所、好きなタイミングでいただきます。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 









さあ、腹ごしらえができたらテント片づけです。

片づけ方にもコツがあって、ただ畳んで仕舞うだけではなく

お日さまの当たるうちに(朝ごはんを食べている間に)

フライシートを干したり、テントのボトムを乾かしたり。

効率のいい動きも野外で過ごすには大事なことですね。



















荷物をまとめられたら、いざ森へ!

山のふるさと村に来たからこそ味わえる、

”自然の中で過ごす”時間。

地図と「森を楽しむヒント」を持って、

好きな場所で自由に過ごしてもらいました。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 お昼に奥多摩湖のほとりにある広場で再集合し、
それぞれの発見を共有したのですが
みなさん、まるで子どもに戻ったかのようにキラキラした顔で

森で見つけたものをいろいろ教えてくれました!

 
 2時間いっぱい森へ出かけ、好きな場所へ行き、好きに過ごす。

「何もしないことの贅沢さを感じ、自然を大切にしようと思いました。」

「ゆっくりと流れる時間を満喫することに意味がありました。」
「今までとは自然を見る目がガラリと変わる良い機会となりました。」


と感想をいただき、それぞれとても素敵な時間を過ごされたのだなぁと、

スタッフ一同、うれしい気持ちでいっぱいでした。
 
森で拾ったいい香りを共有

広場を抜ける風も気持ちがいい
 
 
 
 

























今回のキャンプは基礎を学べることにプラスして

自然を楽しめる時間をゆったり取りました。

キャンプはいつでも挑戦できますが、

その時期の、その時間の自然は、その時にしか味わえません。

ぜひ、いろいろな瞬間の自然をキャンプを通して楽しんでもらえたらと願います。


来年度は秋にソロキャンプを予定しています。

新緑の森とはまた違った色合いを見せる森はどんな顔をしているのか。

今からスタッフも楽しみです。

(インタープリター杉田/むぅちゃん)