8月8日(月)~8月11日(木)に小学生4年~中学生対象の
「Jr.レンジャーキャンプ2011」が行われました。
その時の様子を報告いたします。
今年のJr.レンジャーキャンプは,
Jr.レンジャープログラムの基本的な概念「自然に詳しく、自然にやさしい」を基盤としていますが、
普段のプログラムでは体験できないような、一回りも二回りも成長できる内容としました。
具体的には、山のふるさと村に生息する生きものの存在を知り、その生きものに愛着や興味を持ってもらいます。その後、その生きものに降りかかる環境問題を知り、好きになった生きものを「守りたい」という気持ちと、
それを「人に伝える」事を最終目標としました。
キャンプの中でJr.レンジャーとして、仲間と共にキャンプ生活を送れた時、キャンプバッチを贈呈し。
生きものの事を人に伝えられるようになった時、生きものバッチを贈呈します。
その二つが合わさった時、最終的にキャンプの最後に、「Jr.レンジャーマスター」として認定します。
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1日目
奥多摩駅に集合し、山のふるさと村の送迎バスで園内に到着。
研修室に着き、早速オリエンテーションを行いました。
スタッフの自己紹介や、参加者の皆同士仲良くなれるような、楽しいアクティビティを通して、
お互いに仲良くなれたんじゃないかな。
そのあとはテントサイトへ移動。
テントの建て方を覚えた後、
火の起こし方、調理のコツを楽しみながら学びます。
それぞれ、専門の講師の人が教えてくれます。
学んだ事も一人ひとりが持っているフィールドノートに記録します。
少し、雨が降ってきたけど、元気よくみんなで「いただきます!」
自分たちで起こした火で作り上げた料理。とても美味しいですね。
その後研修室に移動し、シャワータイム。
明日の活動の説明を行い、テントサイトで早めに就寝です。
明日の生きもの探しを指導してくれる、特別ゲストは誰でしょう!?
皆はわくわく、どきどきの中、テントで眠りました。
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2日目
眠い目をこすって、朝食準備。
昨日同様、役割分担で、朝食を作ります。
2日目は待ちに待った特別ゲストの紹介です。
植物に詳しい、フリーのインタープリター「シゅう」こと秋元秀友さん!
昆虫に詳しく、環境系NPOでお仕事をしている「ごっち」こと後藤洋一さん!
哺乳動物に詳しく、東京都レンジャーの「まゆ」こと田畑真悠さん!
豪華な3人のゲスト+山ふるインタープリターの鳥類に詳しい、
「かおりぃ」こと原島香の4名が参加者4グループにそれぞれついて、森で生きもの探しです。
専門家の方々の豊富な知識で、参加者はいろんな生きものを発見します!
さあ、見つけた生きものの中で、好きになった生きものはいるかな?
外の散策の後は研修室で、ゲストの方々との対談と質問タイム!
ゲストの好きな生きものと、その生きものに降りかかる環境問題を教えてもらいます。
みんな真剣にゲストの話をきいています。質問もたくさん飛び交いました。
その後、テントサイトに移動し、夕食準備と夕食タイムです。
昨日は雨だったけど、この日は晴れていて空の下で食べる事が出来たね。
夜が更けると、今度はナイトプログラム(夜の生きもの探し)です。
ゲストの方と再度グループに分かれて園内を散策します。
それぞれの班で昼間には見られない生きものを観察できたのではないでしょうか。
ナイトプログラムが終わるとシャワータイムの後、
研修室で「生きものの現状を知る時間」です。
山のふるさと村で起こっている環境問題を皆で知り、
自分の好きになった生きものがこの環境問題にどのように関わっているのかを
考える時間です。
生きものに降りかかる問題を考えながら、2日目はテントで眠ります。
ゲストも一緒に就寝です。
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3日目
この日はゲストの方と一緒に園内を歩きますが、
前日までに、知った生きものの環境問題について、
園内にいる一般のお客さんや山ふるのスタッフの方々に、
生きものに対しての認識を聞き込み調査をする日です。
入念にリハーサルを行って、出発しました。
人に生きものの現状を伝えられるようになった皆に、
ゲストから「生きものバッチ」の贈呈です。
残念ながら、ゲストの方々とここでお別れになります。
後ろ髪を引かれる思いで、お別れのあいさつ。
その後はビジターセンターのインタープリターの意見を聞きます。
インタープリターの「さかD」こと坂田大輔さんの生きものへの想いを聞きました。
夕方になり、皆で歩いて研修室に移動します。
さまざまな人の意見を聞いて、最後に自分はその生きもののために、何ができるのかを
考える時間。その想いを「ええねんカード」に書きます。
どんな想いで何を書いたのかは最終日に発表です。
夜はファイヤーサークルを囲んで、キャンプの振りかえり。
星が出て良い夜でした。
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最終日
朝ごはんの後はテント撤収作業の講習です。
これを聞いていないと、キャンプバッチはあげられません。
みんな、真剣に話を聞いていました。
加茂神社で皆でふりかえりとまとめです。
テント撤収の仕方を学んだ皆には、キャンプバッチを贈呈しました。
その後皆で、「ええねんカード」の発表会です。
皆の前で、自分の生きものに対する熱い想いを言います。
無事キャンプバッジと生きものバッチをもらった皆を「Jr.レンジャーマスター」に認定です!
生きものを好きになるだけではなく、環境問題を知り、自分には何ができるか考えられるようになる事はこれからの未来をになうJr.レンジャーには必要なことですね。
さらにそれを人に伝えられるようになれば最高です。
是非みんなは、今回のキャンプの事を大人になっても忘れないでくださいね。