2011年9月2日金曜日

「ちびっこ 夏の森へぼうけんキャンプ」のご報告

8月25日(木)から27日(土)に掛けて、
ビジターセンター主催行事「ちびっこ 夏の森へぼうけんキャンプ」が行われました。
今回のキャンプのテーマは、「時間毎に変化する森の中で過ごし、自分なりのお気に入りの自然や楽しみ方を見付ける」です。

今夏も30℃を超す暑い日が続いていましたが、
キャンプの数日前から天気が悪くなり、
最高気温が20℃を下回る日もあったので、参加者の体調が心配されました。
しかし、元気なちびっこ24人は無事に奥多摩駅に集合し、ほっと一安心。

雨だったので、室内で昼食を摂り、スタッフ紹介や自己紹介、ミニゲームをしました。
その後、テントに移動し、寝床の準備とテント生活の注意点を学びました。
今回の、参加者は1、2年生ながらテントでの宿泊経験がある子もちらほら。

テントの準備が出来た後は、ようやく森へ。
火起こしで使う、枯葉や枯枝を集めに行きます。

大きな背負子だったので、最初はスタッフが背負っていたのですが、みんなから自分がやりたいという声が上がり、順番に背負って貰いました。
他の人は、なるべく乾いた葉や枝を頑張って拾い集めてくれました。

薪拾いの後は、いよいよ火起こし。
山ふるのキャンプでは、木を組んでマッチで火を点けます。
天気の所為で、木や焚き付けが湿気っているので、なかなか火を点けるのに苦労しましたが、
工夫と協力で最後には焚き火を起こす事が出来ました。
自分達で起こした火で焼いて食べるソーセージにみんな至福の笑顔。


火起こしの後は、みんなで片付けと夕食の準備。

一日目の夕食はみんな大好きカレー。少し辺りが暗くなってしまいましたが、みんなの美味しそうな顔は明るかったです。

夕食後は、シャワーを浴びて、一日の出来事を日記に書きます。
予定では、その後、夜の森を探検するはずだったのですが、時間が遅くなってしまった事と、天気が思わしくなかったので、日指橋のムササビの巣を尋ねるだけに留め、翌日に順延。
夜の森を舞台にした絵本を読んでからテントに戻り、この日は就寝。


翌朝は、早起きして朝の森歩き。

朝の森の温度や匂いを感じながら沢まで降りていきました。
沢では、山の水の冷たさに触れ、顔を洗ったり、口に含んだりして水辺を楽しんでいました。


沢の水ですっきりと起きた後は、戻って朝御飯を食べ、森歩きに備えます。
森歩きでは、尾根沿いの道、ネイチャートレイルⅡからⅠをずっと下って湖畔広場まで出る長いコース。
自分達でおにぎりも作って、準備は万端。
森を歩きながら、虫探しやキノコ観察、葉っぱや木の実を集めて歩きます。

石を裏返すと、ミミズや小さな昆虫がいっぱい。


途中休憩した広場では、みんな元気良く「ヤッホ」と叫びました。

森から出た後は、東屋に集まり、みんなで発見した物、気に入った物を記録していきます。


午後は、湖畔広場で木登りや草花遊び等、思いっ切り遊ぶ予定でしたが、雷混じりの強い雨が降って来たので断念。
研修室へ移動し、冒険の記録のアルバム飾り付けとなりました。

森歩きで集めた木の実や葉っぱを使って、アルバムを飾り付けて行きます。
後は、最終日までに書いた日記を綴じるだけ。

雨が弱まった夕方は、炊事棟で夕飯の準備。
前日は、焚き火でしたが、この日は竈に火を起こします。

男子チームと女子チームに別れての火起こし競争は、男子チームの勝ち。
しかし、女子チームも直ぐに火が点き、今日はみんなで焼きマシュマロを食べました。
そして、料理も竈で。ビーフンとスープをお手伝いしながら作りました。

残念ながら、夕食時も雨でしたが、雨の音を聴きながら炊事棟とタープの下で楽しい立食パーティ。

ナイトプログラム時も雨が降っていたので、予定された加茂神社へのコースは変更になりました。
テントサイトから日指橋の下を通って、研修室へ移動する短い道程でしたが、木々に囲まれた暗い道なので、慎重に歩きました。
待ちに待った夜の森歩きの為か、あまり怖がる子はいなくて、スタッフが持つ赤色懐中電灯を頼りにみんな楽しんで森を歩いていた様です。
橋の下迄来ると、街灯の灯りも届いていたので、懐中電灯も消して歩きましたが本当にみんなへっちゃらでした。

シャワーと室内での自由時間の後は、絵本朗読があり、就寝へ。
森歩きで疲れたのか、この日はみんな早々と眠りに就きました。


翌朝。
いよいよ三日目。森で過ごす最後の日。
少しのんびり起きて、朝の森歩き。この日は日指の森へ。
晴れていれば、朝日が見える絶好の場所なのですが、生憎の曇り空。結局、三日間太陽は殆ど見られませんでした。
しかし、山を覆う霧もなかなかに幻想的。そんな森に向かって、最後はみんなで「ありがとうございます。」と言って、最後の森歩きも終わりました。

森の生き物達とも今日でお別れ。

朝御飯を食べ、寝床の片付け。スタッフが指示するより前に寝袋を畳んで仕舞う子もいて、素晴らしい行動力に驚きました。
テントの周りで名残惜しく遊んだ後は、集合写真。

みんな良い笑顔です。
そうして、研修室に戻って、冒険の記録を完成させ、荷物の整理と片付けをして、奥多摩駅に向かいました。

振り返りや、バスの中の会話では、ナイトプログラムが印象に残ったとか、初めてのキャンプファイヤーが楽しかった、見付けた昆虫やキノコの話をしてくれる子等、たくさんの思い出が森で出来た様です。
みんなの中に、この2泊3日の思い出が何時までも残って、また楽しい森に行きたいと思って貰えれば、とても嬉しいです。
また、来た時は、違う発見、過ごし方をしてスタッフに教えて下さいね。

こうして、沢山の発見をした「ちびっこ 夏の森へぼうけんキャンプ」は幕を閉じました。

(担当:さかでぃ)