こ~んないい笑顔で、ガッツポーズをしているのには、訳があります。
それは・・・
新しい友達ができて、その仲間と一緒に過ごして、
大好きな虫をたくさん見つけて、
図鑑じゃなくて実物を触って、
虫について専門家から色々教えてもらって、
自分のことを自分でやることができて、
たまに友達と言い合ったり、スタッフに注意されたり、
初めてテントで泊まったり、火おこしをしたり、
家族の人に話したい思い出がいっぱいできて、
いろいろ、とにかく、楽しくて、心がたくさん動いたからです。
スタッフの顔にも注目してください。
子どもに負けないくらい笑顔です。だって、みんなから沢山の嬉しいをもらったから♪
そんな2泊3日の『集まれ虫人!まるっと夏の虫キャンプ』が、
どんな様子だったのか、写真で紹介します。
(詳細が気になる方はぜひお電話くださいね。)
いきなり楽し気な雰囲気ですね。
お弁当を食べた後に、虫クイズ大会が行われました。
みんな詳しいのですが、さすがに、山ふるにいるクワガタムシの種類まで想像つかなかったみたい^^
街とは全然違うから、探したくなっちゃうでしょ?
夏休みの子ども電話相談室でも活躍している「ミスター」こと清水聡司さんが今回のゲスト講師。
優しい関西弁でおもしろおかしく説明してくれるので、子ども達もスタッフもすぐに大好きになりました。
最初の虫人的活動は、
「ピットフォール」という罠を地面にかけることです。
使うのは、プラスチックコップと寿司飯用の粉酢。
森の地面を這う虫をねらって、仕掛けます。
みんな真剣に場所を選びます。
もう、すでに、顔が虫人です♪
探している途中にも、
いろいろな虫にであいます。
罠を仕掛けたら、今度はキャンプ中に使う虫かご作り。
クラフトセンターに行き、プロに教えてもらいながら、自分で作ります。
この虫かご、形がおもしろいですよね。
今回のためにデザインされたオリジナル虫かご。
だから、少し難しいけど、みんな嬉しそうに、楽しそうに作っています。
羨ましくなっちゃって、スタッフも作りはじめました♪
虫かごを作り終わったら、
ミスターの支持のもと、2つ目の罠「ライトトラップ」を仕掛けます。
夜行性の飛ぶ虫ねらいです。
罠に虫がかかるのを待ちながら、
ビジターセンター前で夕ご飯。
食べながらお腹がすいたんじゃないかと思うほど、笑いっぱなしの夕食でした。
さぁ、いよいよ「ライトトラップ」を見るとき。
みんな待ちきれず走り寄ります。
わぁ♪
おぉ♪
アチコチから歓声が聞こえます。
見つかったのは、
みんな好きなクワガタから、
初めて見るガ、
「なんじゃこりゃ」と思わず言っちゃうような虫まで・・・
ライトトラップを片付けたら、すっかり夜も深くなってきました。
真っ暗な森で、今日一日を思い出しながら
テントで眠りました。
朝、早くからみんなが起きてきました。
「何かしたい」 うずうず・・・
みんなの元気が嬉しい朝。
ご飯食べたらお昼ごはんの準備。
お腹いっぱいでもご飯の準備をするのは、キャンプならではですね。
みんな、おにぎり握りすぎだよ~!すでにお餅だね^^
さぁ、これまたみんなが楽しみにしていた、「ピットフォール」の結果確認!
「いたー!」 「いない・・・」 喜怒哀楽が飛び交います。
いないのもまた結果。そこから何がわかるかな?
罠にかかった生きものを、みんなで調べてみます。
(虫だけではなく、カニもいました。)
使う図鑑は、今回のスタッフでもある、ビジターセンターのさかでぃ こと坂田大輔の書いた図鑑。
(みんなに1冊づつ渡しました。)
罠にかかった生きものは、
「ありがとう」の気持ちを込めて、森に返します。
返す場所は、その生きものが喜びそうなところを、子ども達に考えてもらいました。
その隙にも、虫を捕まえ大騒ぎ。
キャンプが進むにつれ、みんなの虫を捕まえる視点や動きが
高まっています。
(お陰で話を聞かない時もあるけど、
発見を喜ぶ気持ちが嬉しいから、目をつぶります。)
2日目の午前中は、
湖畔まで下りていき、虫かごと虫網をもって虫さがし。
自分で作った虫かごも活躍していますね。
この虫かご、他のお客さんから「かわいぃ~♪」の大絶賛。
みんなも嬉しそう。
でも、虫は辛いから、時間が経ったら返すルール。
子ども達は、自らで虫を気遣い返す様子には、胸がグッときました。
虫を見るゆうきの頭に忍び寄る魔の手・・・
「デカい虫が捕まった~♪」
「捕ったからには虫かごに入れてよね!」ゆうきは訴えます^^
森の地面、夜の飛ぶ虫、湖畔と探したので、
今度は「沢」。
虫は沢の中にもいます。
沢のそばで目当てのちょうちょを探す子の姿も・・・
興味は人それぞれ。石に気をつけてがんばってね!
暑い暑い日差しから少し休みながら、
これまで見つけた虫を調べます。
このキャンプでは、虫を好きでいるならば、それぞれの虫によって
好きな環境や食べ物を知ってもらいたいと思っていました。
みんな真剣に取り組んでいます。
カッコいい虫人になっていくね。
午後は森の中を歩きながら虫を探しました。
(でも、山歩きに疲れて、みんな虫どころじゃありませんでした。
みんなは必死だったけど、そんな経験が素敵だと思い、一人ニンマリです。)
散策の汗をシャワーで流し、
夕飯の準備です。
自分のことは自分で。みんな自然と始めます。
火の扱いも上手くなってきました。
真っ暗な中、月の袂で食べるご飯。
心が気持ちよかったね。
夕飯の後は、セミの羽化を見に行きました。
すると、あちこちで見れるx2!
初めて見る子が多く、歓声が上がります。
私から、セミについて少しお話をすると、
みんな産まれることの神秘さや壮大さ、命の重みなどを
感じながら見始めました。
その見つめる姿や言葉から、感動していることが伝わります。
その姿を見て、私は目頭が熱くなりました。
3日目。
最終日はテントの片付けがあります。
最終日のみんなは、1日目よりももっと頼りになります。
片づけも、笑いながらやれば、楽しいよね♪
・・・やっぱり片付けに集中!とはいきません。
もう虫人だから、見つけちゃうんですね^^
片づけの後は、まだ湖畔に向かって歩きます。
普通に歩けば20分くらいなのですが、
見つけては、
止る→これ何~?→観る→俺にも触らせて~
の繰り返しで、中々進まない。
進まない。
でも、こんなペースで過ごすって、幸せですよね。
あれれっ? 虫さがし?
いえいえ、湖に出たら、みんな石を投げたくなって仕方なくなりました。
人間の本能?
虫さがす気満々の子もいます。
いいですね~♪ THE夏の少年!
キャンプの最後は、みんなが気に入った虫について、
「どうやったらその虫がずっと見られるか? 自分には何ができるか」を考えて、写真の脇に書いてもらいました。
(書けるかなぁ)と心配だったけど、みんな思った以上にステキなコメントは出てきました。
たっぷり遊んだ2泊3日。
帰りの車は、みんなぐっすり・・・^^
でも、駅で家族の顔を見て、元気が出て、いい笑顔!
その顔を見て、スタッフも笑顔になっちゃいましたが、
心では別れが悲しかったのです。
みんなと一緒に過ごした3日間。
虫に優しくない行動をとる子に注意をしたこともあったけど、
最後は、みんなの変化に感動しっぱなしでした。
また来てね。また一緒に遊ぼうね。
キャンプのこと、忘れないでね・・・
インタープリター
ゆうき☆(小川結希)