11月2日(土)秋まつり一日目。
「いつか山ふるでやってみたい」と
個人的に、ずーっと密かに温めていた企画、
「ツリーイング体験会」がとうとう実現しました!
ツリーイングはロープを使った木登りで、
もともとはアーボリスト(樹木医)が樹上作業を安全に
行うための手段として利用されてきたものです。
もともとはアーボリスト(樹木医)が樹上作業を安全に
行うための手段として利用されてきたものです。
今回はツリーイング団体「ツリーマスタークライミングアカデミー」様の
全面的な協力をいただき、実施と相成りました。
今日登る木は奥多摩湖に一番近い、湖畔広場の奥のオニグルミ。
この木に6本のロープをかけました。
この木に6本のロープをかけました。
午前は事前申込みをしてもらった12名の子ども達が、
午後は当日申込みの11名の子ども達がオニグルミの木に登りました。
木登りで分かる事(調査)の価値を、実例をこめて説明。
(これまでは3mの自撮り棒で撮影するのが限界だったのです…)
また、今回の活動の肝である、バディの発表。
今回は2人組で活動し、2人で協力しながら、
登る練習やこちらのお題に挑戦してもらいます。
バディごとに自己紹介と、最初の練習でどっちが先に登るか決め、
その後、お題カードを選んでもらいました。
(詳しい内容はこの後で)
カードによってお題が違うので、みんな真剣です…
その後、荷物チェックとトイレチェックをして、
いよいよビジターセンターを出発。
自分たちが登る木、登れそうな木を探しながら
湖畔広場に向かいます。
そしてそこに待っていたのは…ツリーイングのマスター達!
いうなれば、木登りのプロです。
荷物を置いて、軍手と帽子をつけて、
境界線を越えたらいよいよツリーイングの始まりです!
まずはハーネスと呼ばれる器具とヘルメットをつけます。
登り方教わり中。真剣です…!
今回、ツリーイング体験会をやるにあたって
一番悩んだのがこの内容でした。
木登りというと、とにかくてっぺんに、一番高いところに
行きたがる子が多いのですが、
せっかく自然豊かな奥多摩でやるのですから、
周りの木の高さや自分の登っている木の特徴、
木に生えているものなど、
登ったからこその発見をしてもらいたいと思って決めました。
みんなでお題チェック。
この組のお題は「キリン(5m)の高さまで登れ!」でした。
このお題のポイントは、バディとの連携強化と、
自分が登った高さがどのくらいか、
周りに生えているたくさんの木々の高さを実感してもらう事。
さぁ、みんなお題の高さまでいけるかな〜?
バディと協力して高さを計測中。キリンって大きいなぁ。
ちなみにもう一つのお題は「アフリカゾウ(3m)」でした。
次のお題は「木の上の発見を糸電話で教えよう!」。
腰につけた特製10m糸電話を使って、木の上からの景色や、
見つけた物をバディに報告します。
また、バディからも何が見えるか質問したり、リクエストをしたり、
木の上と下で交流が行われてました。
「もしもし聞こえますか〜」「聞こえるよ〜」
しばしの休憩を得て、いよいよ最後のお楽しみ、フリータイム!
木のてっぺんを目指すも良し、木の枝を歩いてもいいし、
ブランコ遊びをしてもよし。
1人1人の楽しみ方に個性が出ていて、
周りから見ているだけでも、とても楽しい時間でした。
登るのも手慣れてきました。格好いい!
木の上に立てるか挑戦! ガンバレ!
下から見ると、すごい高さを登っているのが判ります。
楽しい時間はあっという間。
ギアとヘルメットを外して、地面に戻ってきたみんなには
実は山のふるさと村だけでも200種類の樹がある事を伝え、
もし登れそうな樹や、登ってみたい樹があったら
ぜひ教えてほしい、と伝えました。
登ったみんなだからこそ気づく視点で、
山のふるさと村でのツリーイングが
どんどん広がっていく事を期待して、今日は解散。
お家の人と合流しつつ、バディ同士で
「夜、お前のテント遊びに行っていい?」なんて声も
聞こえたのも印象的でした。
午後の活動は、40分と短いため、登り方講習をし、
少し練習したらすぐにフリータイムとしました。
ロープのてっぺんまで登り切る子や、
高い所でしか見られないと思われる種類の
地衣類(植物と菌類の共生生物)を発見する子。
太い枝まで登り切り、トトロのように枝に座ってのんびりする子。
午前とはまた違った、様々な楽しみ方が見られました。
最初はちょっと登り方に手こずるけど…
子ども達の吸収力、柔軟性はすごい! すぐにコツを掴んで登り始めます。
一番上まで到着組。実は10m近くまで登ってます。3〜4階のビルの高さ!
木の枝に腰かけるまで、後ひといき!
がんばった後は、気持ち良さそうに木の上でくつろぎ〜。
初めての試みでしたが、参加者のみんなが実際に体験した事で、
まだまだ新しい事が出来そうな、そんな可能性を感じました。
保護者の方から「来年は大人も登れるようにしてほしい」など、
様々なリクエストを頂いたりしているので、
また、色々な形で実施できるよう検討していきたいと思います。
山のふるさと村に棲むリスや野鳥たちが見る景色や
様々な発見を教えてくれたみんな、ありがとうございました!
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「ツリーイング体験会」担当:原島(かおりぃ)