2012年12月20日木曜日

子どもキャンプ 「山のふるさと生活 ~奥多摩の食文化体験~」のご案内

今朝の気温は-5℃。
山ふる周辺の集落では、大根や白菜など冬の作物が採りあげられ、
きれいになった畑に霜が降りて幻想的な銀世界が広がっています。
山々からは、冷たいおろしの風が吹き降りて
軒先の干し柿を甘くおいしくしてくれる季節になりました。

冬の寒さの厳しい山村の奥多摩地域。
そこには、昔ながらの「自然と共に生きる生活」が今も残っています。
そして、その生活の知恵は、時に
野生動物たちが冬を乗り切る工夫と共通する部分があることも。

そんな動物や奥多摩地域の方々の生活から
冬のすてきな過ごし方を学ぶ新企画!

いつもとちょっと違う山ふるの冬キャンプをご紹介します。


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奥多摩の森で学ぶ、あったか冬の過ごし方
     「子ども 山のふるさと生活 ~奥多摩の食文化体験~
                     2013126()27() 一泊二日


今から70年近く前、山のふるさと村には人々が暮らす集落がありました。
そして現在、その地にはさまざまな野生動物たちが住んでいます。
瞬く間に部屋を暖かくしてくれるストーブやモフモフのダウンコートがなくたって
どんなに寒い冬だって
乗り切ることができた山ふるの住人たち

なぜ、この地で冬を越すことができているのでしょう?




実はそれには
ある「冬を過ごす知恵」があったからなんです。



暖かく過ごすための動物の毛のヒミツ…
新たな実りのない冬に備えて、食べものを保存するには…

そんな彼らから学ぶ冬の過ごし方。
ミニスカートで過ごせちゃう!そんな暖か便利な時代でも
彼らの知恵にちょっと気づいて実践してみるだけで
きっともっと快適に過ごせるはず。

この冬、山ふるの森でそんな技を手に入れてみませんか?







 
 
 
 
 





さて、これ↑は何でしょう?

キャンプ中には、これら冬の食材を使った保存食づくりにもチャレンジします!
冬をのりきるおみやげ付きですよ。

 

・・子ども「山のふるさと生活
         ~奥多摩の食文化体験~」詳細・・・・・・・・・・・・・・

【日 程】2013126日(土)~27日(日)一泊二日
【場 所】東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村
【対 象】小学3年~中学3年生までの20
【参加費】14,000
【申し込み〆切】201316日(日)定員を超えた場合は締切日に抽選
【申込方法】申込用紙に記載しております必要事項をご記入の上
        e-mail、郵送またはFAXにてお申し込みください。

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初めて体験がもりだくさんの冬の山ふるで
みなさんのご参加を心よりお待ちしております。
           
担当:中村(あっちゃん)

                           

 





2012年10月24日水曜日

子ども「火・水・石」3つの力キャンプのご報告



夏休み最後の週に、山ふるの最後の夏キャンプとして行われた
子ども「火・水・石」3つの力キャンプ」が
8月27日〜29日の3日間に行われました。

このキャンプでは、
自然の中にある力を利用してキャンプを楽しみながら
自然との距離が近い暮らしを意識する3日間。


参加者は既に山ふるのキャンプを体験しているリピーターから
キャンプも山ふるもはじめて!という子まで、
全員で20名。
そしてそれぞれの自然の力に精通しているスタッフ6人が集合して、
奥多摩の森の中で、じっくり過ごしました。

自己紹介とみんなで仲良くなるプログラムをしてから、
まず最初の力、「石の力」を手に入れるために出かけます。


石マスターは、ピザ石釜を自作するほどの腕を持つたっちゃん。
自分達で集めた石を使って、今回のキャンプ専用かまどを
グループごとに作ります。

作り方に迷ったら、キャンプ場の周りにある
昔の集落の石垣を参考にしたり、みんなで話し合いながら試行錯誤。
うまく出来たら、本当に風を防ぎ火の大きさを調整してくれるか、
実際に火を起こしてみました。
 


無事、フランクフルトが焼けたらOK !


こんなに美味しいフランクフルト、はじめて食べた!なんて声も。


翌日は、当番制で「火の力」、
そして一日かけて「水の力」を手に入れに出かけました。



今回キャンプをしている山のふるさと村は、東京水源林の森。
水が生まれる森の特徴を学び、そのヒントをもとに、
実際に、80年前まで使われていた集落の井戸を探します。



この森から水が生まれてるんだね…。

 
「あっ!コケもひんやりしてる!」

水に詳しいスタッフ、たけとごっちをそれぞれ同行してもらい、
2グループで違う井戸を探しにでかけました。


人が何人も入れそうな大きな井戸は、まだ少し水が出ていました。


こちらは森の奥で見つけた、貴重な湧き水!ちょっとにごってる?



見つかった「特別な水」は見た目もずいぶん違いましたが、
今回のお料理隊長のひとみからは
どちらの水も合格印をもらえてみんな大喜び!



また、朝と夜の食事作りで行った火おこしでは
「必要な分だけの火をつくる」というお題を見事達成!



自分たちが集めてみた薪もうまく使ってます!



夜のたき火も、ばっちりつけてくれました。


あっという間の最後の日。
青空の下、朝から最後のクラフトのためのにおい探し。



自然の力を手に入れる度に、贈呈されていた「マスターバッチ」も
みんなの胸や帽子に3つ、見事に揃っています。



3日間お世話になったキャンプ場やテントを全員で片付け、
最後の体験は、
これまで手に入れた自然の力を全部使っての、おみやげ作り。



親指ほどの小さなアクセサリーですが、
自分で見つけた「水」で磨かれた流木を
細かい「石」が削られてできているやすりで磨き、
集めてきた自然のにおいを「火」で取り出して、と
山ふるの自然がたくさん詰まっている、世界で一つだけのもの。


キャンプが終わって、早いものでもう2ヶ月。
みんなが普通に過ごしている毎日の中でも、
実は、自然の力を使っている事もあると思います。

その時はぜひ、山ふるで過ごした時間と、
みんなで見つけた、たくさんの「自然の力」を思い出してくださいね。
そしてぜひ、またみんなで、森の中で
新しい自然の力を手に入れましょう!


自然マスターのみんなにまた会える事を
心から楽しみにしています!

(子ども「火・水・石」3つの力キャンプ担当:かおりぃ)

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冬にしか出会えない、自然の、食の力もあるよ。
「山のふるさと村生活 〜奥多摩の食文化体験〜」

2013年1月26日(土)〜27日(日) 一泊二日ケビン泊
対象:小学3年生〜中学生



2012年10月15日月曜日

「Jr.レンジャーキャンプ2012」のご報告




2012年8月12日~15日の間にて、山のふるさと村にて行われた、Jr.レンジャーキャンプ2012のご報告をさせていただきます。

今回のキャンプのテーマは「自然にやさしいJr.レンジャーになる」です。
通常のJr.レンジャープログラムでも「自然に詳しく、自然にやさしい」をテーマに実施していますが、
今回のキャンプではより「やさしさ」に焦点を当てたキャンプを行いました。
具体的には、参加者の子どもたちが、キャンプが終わった後、自分で自然遊び(山登りやバードウォッチング、昆虫採集など)をするときに今まで以上に自然に配慮した遊び方ができる人間になってもらうことをネライとしました。

□1日目:人になれる、自然にやさしいキャンプ生活をおくれるようになる日。

お昼前、初めにキャンプ場の研修室に集まり、皆で初顔合わせです。
今回のキャンプの司会進行はビジターセンターの「たっちゃん」です。
皆との自己紹介や仲良くなる遊びなどを経て、だんだんと、皆の距離が縮まっていきます。






























みんながスタッフや人になれたところで、
4日間生活するキャンプ場へと移動します。
















今回の「自然にやさしいJr.レンジャーになる」ためにはキャンプ生活も自然にやさしく送れるようにならなければなりません。
テントを立てるときも食事の準備をするときも自然に気を使って行っていきます。
自然の専門家(インタープリター)から様々な事を教えてもらいます。
その都度、参加者の皆にはフィールドノートに細かくメモを取ってもらいます。

























































1日目の夜は突然の大雨で急きょ研修室でご飯を食べました。
場所はどこであれ、皆で作ったご飯はとても美味しかったね!
食べ終わった後は、エコタオルでお皿を吹いて、洗剤のいらないエコタワシでごしごし洗います。

















夜はシャワーを浴びて、1日の中で自然にやさしいキャンプ生活を送るためのポイントをノートにメモしていきます。インタープリターからノートのOKがもらえると、ノートに「やさしさの欠片」シールをもらいます。
4日間で欠片を集めて、1つのマークにしていきます。
全てそろえば、「自然にやさしいJr.レンジャー」になれた証拠なのです。

雨が止んだので、キャンプ場に戻って夜のゆったりタイム。
ほっとココアにマシュマロを浮かべてほっこりな時間です。




























一日の振りかえりや、明日の連絡をして、
1日目は終了です。


□2日目:自然にやさしい遊び方を専門家から教えてもらう日。

2日目は自然にやさしい遊び方を専門家から教えてもらう日です。自然にやさしい遊び方を教えてくれるスペシャルゲストを特別にお呼びしました。
自然に詳しいゲストから実際に遊びながら体験しながら学んでいきます。



 

















朝ごはんを食べ終わると、皆で自然を見ながらビジターセンターまで歩きます。
ここのビジターセンターでゲストが待っているのです。














ドキドキしながらビジターセンターの中へ、
ついにゲストとご対面です!
スペシャルゲストは、東京都の山を日夜歩きまわり自然を守ってくれている、東京都のレンジャーで田畑さんと鈴木さんのお二人と、山のふるさと村ビジターセンターのインタープリターの原島さんの計3名に来てもらいました!!
自己紹介と3名のお仕事の紹介の後、ゲストと一緒に自然の中へ、自然の中での遊び方を学びます。








 















事前アンケートで集計していた、子どもたちの好きな分野をもとに班分けし、
水生生物観察・昆虫観察・山登り・動物ウォッチングの4班に分かれて、それぞれゲストが付き案内します。(1班は1日目からいるインタープリターが付きます。)






























それぞれ、いろんな自然にやさしい生きものとの接し方や観察方法などを学んでいきます。
流石ゲストは自然に詳しい、やさしい人たちです、いろんなやさしくするノウハウがありますね。

フィールドでの活動のほかにゲストと一緒にご飯を食べたり、触れ合ったりする時間を設けました。















夜には、ゲストからのアドバイスをもらいながら、3日目の調査の計画を練ります。
園内の自由に歩き回る事が出来ますが、時間の制限や、具体的な調査内容など、実際にレンジャーも行っているような調査計画を立てます。




























皆グループ同士仲良く計画しています。
さぁ、この計画で明日、実際に活動してみましょう!

□3日目:山のふるさと村の中から自然にやさしくない場所を調査する日

2日目で自然にやさしい方法を教わった参加者たちは、その力を使って、今度は自然にやさしくないところを見つけられるよう、フィールドを探して歩きました。














グループごとにゲストも交えて活動し、山や川、園内のさまざまな所をくまなく歩きました。















↑この写真はどこが自然にやさしくないかわかりますか?
実はマウンテンバイクの車輪の跡があるのです。
普通に道の真ん中を走るのは良いのですが、
広く走ってしまい、貴重な野草を削ってしまっていました。

いろんな自然にやさしくないところを発見できましたね。
研修室に戻ってから班ごとに発表会を行いました。
























最後に研修室にて、ゲストからスペシャルなプレゼントをもらい、ゲストへの質問タイムの後、涙のお別れです。都レンジャーさんはまた山で会えるから、参加者の皆は会ったら元気にあいさつしようね!

実は、3日間お世話になったスタッフのスガッチもココでお別れ!スガッチにも会いに来てね!

夜は、3つ目のシールをもうための認定です。みんな真剣にゲストから教わったことや自然の中での発見を記入しています。
希望者を募ってナイトプログラムへと出かけました。















□4日目:最後の認定式の日
3日間で学んだ自然へやさしく方法を最後に認定する時間です。
お世話になったテントサイトもお別れをし、妖精の森へ。











































最後の課題は「自分が自然の中でできる自然にやさしい方法を具体的に発表せよ!」です。
これが言えたら最後のシールを渡し、認定式に出席できます。
無事皆言えたみたい。シールの完成です。



















その後、最後に1人1人認定式を行いました。
皆、具体的なやさしさを言葉で表現してくれて、とても素敵な認定式となりました。


















きっと、この4日間で学んだことは大人になったても心のどこかに残っていると思います。
















是非、これからも自然にやさしいJr.レンジャーでいてね☆

( たっちゃん )